北アルプスの麓にある長野県松本市で生まれ育った歩は、信濃総合病院で整形外科医として働くため、11年ぶりに地元に戻った。着任早々、院長の松澤周子（檀れい）から整形外科と山岳診療科の兼務を命じられた。山岳診療科の仕事は、山で起きたけがや病気の対応、外来の対応、土日祝日は山小屋での泊まり込みの診療もあるらしい。
戸惑うなか、初日から遭難事故の怪我人たちを救護するため、ヘリコプターに乗って現場まで向かった歩。結果的に全員を助けることはできたが、同じ病院で働く国際山岳医・江森岳人（大森南朋）が通りかからなければ、助けられなかった。彼から「現場に俺がいなかったら死人が出ていた」と言われてしまう。
その後、同級生で麻酔科医の村松典子（岡崎紗絵）から、江森の悪い噂を聞く。元気な患者を病院に通わせることで無駄な診察料を払わせ、その分自分の給料を上げているというのだ。
ある日、江森が通院させていた患者の宇田（螢雪次朗）を見た歩は、問題ないと判断し、彼の趣味だという登山を許可した。しかし、宇田が登山中に倒れ、一時危険な状態に陥ってしまった。江森は金のためではなく、ペースメーカーの必要性を検討するために通院させていたのだ。
宇田がなぜ登山をするのか？ その理由に気づいた歩は、ペースメーカーをつけても登山ができるようリハビリのメニューを考えた。歩の提案を突っぱねる江森に「目標をなくして簡単に生きられるほど、人は強くないと思うんです」と訴えた。歩は宇田のリハビリに寄り添った。
じつは歩が医師を目指したのは、山登りの楽しさを教えてくれた医師で兄の翔（時任勇気）の死がきっかけで……。
ネット上では、一歩ずつ医師として成長する歩に「いい先生」「寄り添ってくれる」「まっすぐ」とのコメントがあった。
次回は7月15日に放送。1年後、歩は山岳医療チームMMTに加入。しかし、メンバーのモチベーションが低く、がく然とする。
なお現在、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、予告動画、見どころ解説SPを配信中。
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