『途絶えぬ記憶』被害者遺族が加害者に“思い”を伝えられる新制度が生んだやり取りの先に…

取得元:https://plus.tver.jp/news/157298/detail/

3月18日(月)、テレ東にて『ザ・ドキュメンタリー 途絶えぬ記憶~遺族と加害者の16年~』が放送された。

冒頭、幸せに満ちた結婚式の映像が。そこに映る新婦・小沢樹里さんは、幸せな結婚式からわずか1年後の出来事で人生が一変。16年前、夫の両親を交通事故で失った。

2008年2月、埼玉県熊谷市で泥酔状態のドライバーの車に義理の家族の車が正面衝突され、夫の両親が死亡、弟と妹が重傷を負った。事故を起こしたドライバーは、直前にビールやウーロンハイを飲んでおり、同乗者2人と酒を提供した飲食店店主も逮捕された。樹里さんは、ぐにゃりと曲がったナンバープレートや事故直後に撮った車の写真を見せながら「生臭さというか独特な臭いは覚えています」と言葉を詰まらせる。

樹里さんは23歳の時、男児を出産、その後、前の夫と離婚。シングルマザーとなり子育てに奔走。そんな彼女を現在の夫はうけとめ、義父・義母もあたたかく迎え入れてくれた。母子家庭で育った樹里さんにとって、やっとつかんだ大切な家族の時間で、「本当に優しい義父と義母で、私もこういうふうに幸せになれると思って……」と語る。

裁判では、危険運転致死傷罪で最長の懲役20年を求刑、しかし判決では賠償金の支払いが見込まれるとして懲役16年の実刑が下された。裁判がすべて終わった時、8年の月日が流れていた。樹里さんは取材中、その間に失った子供や家族との時間を思い出し、涙する。

その悲惨な事故から16年、被害者遺族が刑務所にいる加害者に“思い”を伝えられる新たな制度が始まった。それは、事件や事故の被害者遺族が、受刑者に気持ちを伝えられる、「心情等伝達制度」というもの。実際の現場をテレ東がメディアとして初めて取材した。

今年1月、刑期を迎える加害者の仮出所が迫る中、樹里さんはこの制度を利用するため、地方の刑務所へと向かった。刑務官を前に、「事故は当事者だけはなく、周りにいる家族もすべて苦しむと知ってほしいです」と思いを告げる。

4日後、刑務官から加害者に、樹里さんの心情が1時間かけて伝達された。ここの刑務所としても初めての取り組みで、「しっかりと加害者に受け止めさせるためにある程度の時間をかけて説明をした」と担当刑務官の上司はカメラに語る。1週間後、加害者の反応が記された書類が樹里さんの元に届いた。このやりとりをきっかけに、双方の関係が動きだす――。

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