田中が話すのは、長崎県・伊王島での話。釣り好きの男性2人は夏になる度に島へ行っていた。いつも泊まっていたホテルが満室だったので、海沿いの古いホテルに3日程泊まることになる。部屋は一番奥から2番目で、窓の下は崖。1日目、なぜか魚が全く釣れず、2日目は雨。3日目も部屋にいてずっと酒を飲んでいた。初日から真夜中になると、隣の部屋から何やら話をしている男女の声が聞こえており、初めは気にしていなかったが、だんだん耳が慣れてきて、話の内容がよく聞こえるようになってきた。
隣の部屋の女性は「こんな姿になったら、私、絶対お嫁断られる。あの人絶対断ってくる」とずっと泣いていて、男性は「大丈夫だから。そんなに落ち込まないで」となだめている。女性は「こんなに顔がただれてしまって……」と爆弾か何かでただれてしまったとの話が聞こえてきた。
朝になって、男性2人は隣の部屋を覗いてみると、そこは倉庫であり、掃除用具しかなく誰もいない。宿を出て崖から下を見ると、そこにはお墓があった。地元で聞いた噂話では、戦時中そこは遺体が流れてくる場所であったという。
さらに、背筋も凍る海外の「実話怪談」へと話は広がっていき……。
なお現在、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、同番組の選りすぐりの回を多数配信中。
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