戸塚純貴、高橋海人と紡ぐオードリーという名の“絆”「相方感が強まっている」

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高橋海人さん(King & Prince)、森本慎太郎さん(SixTONES)が出演する日曜ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)の第7話が5月21日に放送されます。

若林正恭さん(オードリー)と山里亮太さん(南海キャンディーズ)の半生をドラマ化した本作。人見知り、自意識過剰、嫉妬、劣等感にネガティブ、何もかもうまくいかない……。そんな2人のダメでさえない人生からの大逆転が描かれます。

今回は、若林(高橋さん)の相方・春日俊彰を演じる戸塚純貴さんにお話を聞きました。もともとオードリーの大ファンだったという戸塚さんが語る、春日役への思い、コンビの魅力、高橋さんとの絆とは?

私生活に“春日”が侵食してくる!?



――オファーを受けてから現在までの心境を聞かせてください。

春日さんは、見た目やラジオで聴く印象からも、自分とは遠い存在だと思っていたので、今までで(演じてきた中で)一番難しいなと思いました。放送してからも不安しかなかったです。

――放送後、オードリーさんもラジオや番組で絶賛されていました。モチベーションも上がるのでは?

めちゃくちゃ上がります。嬉しいですよね〜。正直、ご本人が楽しんでくださっているのかが不安だったので、すごく安心しましたし、(メディアで語ってくれるところに)優しさを感じました。

――視聴者の方からも大きな反響がありました。

ひと安心ではあったんですが、(物語の)展開が早いので、その都度不安ではあります。“この時期のナイスミドル(オードリーの前のコンビ名)さんはどうだったんだろう”とか、むつみ荘(春日さんが住んでいたアパート)に入居してからの生活の感じとか……。テレビで知っている部分もあるけど、“それ以外”の部分もちゃんと演じなければいけない難しさは、回を重ねるごとに増している気はします。

――その「難しさ」との戦いは続きそうですか?

最近、自分もカスミン化(春日化)していて(笑)、台詞の細かいニュアンスでも、“こういう言い方はしないんじゃないか”と思うようになりました。若林さんは(過去も含めてエピソードを)よくお話されますけど、春日さんってやっぱり謎が多くて、掴みどころがない。それは監督も含め、制作陣も悩んでいますね。監督からは「任せる」「全責任を負ってください」と言われたんですけど「いやいや、チームでしょ」って(笑)。今は自分の中でも、ちゃんとこだわりを持っていますし、リスペクトを込めて演じています。

――春日という役をどう作り上げていったんですか?

テレビはもちろん、単独ライブのDVDや、(ラジオイベントでの)武道館ライブのDVD、ラジオも好きなので聴かせていただいています。春日さんの声って、すごく耳心地が良くて、特徴的なので、できるだけ近づけたいなと思っていますね。あと、オフの春日さんが難しくて。テレビのイメージだけでやりすぎるのも違うし、意外と常識人で普通の人だという噂も聞くし……。独特な言い回し、普段は敬語でお話されているところなど気をつけつつ、自分の想像でやるしかないなと思っています。

――知れば知るほど難しさを感じるんですね。

ドラマのタイトルは『だが、情熱はある』なんですけど、情熱があるのかも分からないのが春日さんの魅力だと思っていて(笑)。

例えば、「売れない」とか「人気がない」といった感情的になりそうな部分も(気持ちを)上げないようにしています。売れていないころの春日さんは、“まあまあ、これからでしょ”という気持ちでいたのかなと思うし、どちらかというと、若林さんを支える気持ちが強いのかなって。

――私生活が春日色に染まることもあるのですか?

一人称が「私」になったり、敬語っぽくなったりしていますね。春日さんが僕の体の中にどんどん入ってきているので、 ちょっと困っています(笑)。

湧き上がる「売れたい」という感情



――春日さんについては、どんな印象をお持ちでしたか?

「すごく変わった人なんだろうな」という印象があったんですが、ドラマが始まって、春日さんのことを知っていくうちに「ダメな人だな」と思うようになりました(笑)。頑張っている若林さんの隣で頑張っていないとか、泣いている若林さんの横で泣いていないとか、喜怒哀楽が人とちょっと違うというか……。そういう部分を知れば知るほど、春日さんってダメな人なのかな、と思うんですけど、 やっぱりエピソードが全部面白くて、愛らしい。どんどん春日さんに愛情を注げられるなと思いました。

――春日さんに直接お話できるタイミングはあったんですか?

撮影する前はなかったんですが、この間、むつみ荘で撮影していたときに、たまたま春日さんがロケで通られてお会いしました。お互い撮影もあったので、深い話はできなかったんですが、ただ、春日さんと深いお話をしても身になるかは分からないな、と思ったんです(笑)。

オードリーさんもおっしゃっていましたけど、春日さんは、若林さんが作った「最高傑作」で、いま“春日”という人がどんどんなくなり、もはや自分がないらしくて(笑)。だから、直接お話ししても、さらに分からなくなりそうな気もしたし、(話ができなくても)それでいいのかなと思いました。春日さんの魅力って語られない部分にあるので、そういうところも含めて表現できたらいいなとは思います。

――実際にむつみ荘に入ってみてどんなことを思いましたか?

もうそこはファンの1人というか「ここがむつみ荘か」「これ見たことある!」とか思いました。今回室内の方はセットを組ませていただいているんですが、美術チームの中にも隠れ“リトルトゥース”(ラジオ番組のリスナーの呼称)がいて、家の間取りや寸法もまったく一緒にして建てたそうなんです。愛を感じますよね。

――オードリーさんファンの戸塚さんが演じていてシビれたエピソードは?

若林さんが解散を決意してむつみ荘に行ったら、春日さんがパンツ一丁で西武ライオンズを応援していた、というシーンですね。そこで「僕はいま幸せなんですけど」という台詞があるんですけど、「これを言えるんだ!」とめっちゃ感動しました。

良くも悪くも春日さんは変わらない。それに対して、若林さんは思うところがあって……という場面なんですが、(演じていて)グッときましたね。

――オードリーさんの魅力は、どんなところにあると思いますか?

中学・高校を共にして、今に至るまでの関係性が変わってないところです。芸人さんって、相方が何人も変わるってよく聞きますけど、おふたりは一度も変わってない。その仲の良さみたいなものがラジオを通して伝わってくるので、幸せな気持ちになれますし、そこがオードリーさんのいいところだなと思います。コンビの信頼関係というか、絆みたいなものがにじみ出ていて、一生見ていたい存在ですね。

――ドラマを通じ、過去のオードリーさんに触れてどんなことを思いましたか?

めちゃくちゃ面白いですよね。ただ、ご本人に聞かれたらあれなんですけど、売れてないときのナイスミドルのネタって、正直面白くなくて、めちゃくちゃスベってるんですよ(笑)。でも、ピンクベストを着るに至るまで、試行錯誤して、かたちが変わっていく姿を演じるのは贅沢だなと思いますし、やっていてすごく楽しいです。

いまは海人とまだ世に出ていない段階を演じているのですが、お芝居とはいえ、お客さんが笑ってくれないし、見てくれないので、やっぱり辛くて……。2人で「早く売れたいな」と話しています。リアルな漫才師みたいになってきているのも楽しいところです。

――オードリーさんは、かたちは変われど、芯の部分は変わらなかったんですね。

不思議な関係性ですよね。絶対に切れない絆が2人にはあるし、結局お互い好きなんだろうなと思います。

相方・高橋海人との信頼関係



――若林さんについてはどんなことを思いましたか?

ネタを書いているのもそうですし、「春日」という作品を作り上げたのもそうですけど、やっぱり天才ですよね。“なんでピンクベスト着せて、テクノカットにさせよう、と思ったんだろう”と思いますし、それがなかったら、今のオードリーさんはなかったかもしれない。改めてすごいなと思います。(人柄としては)人見知りではありますけど、すごく感情的な人で、すごく熱い人なんだなという印象を持ちましたね。

――そんな若林さんを演じる高橋さんについてはどんな印象ですか?

以前は、兄弟役で共演させていただいたのですが、海人が「尊敬してます」みたいなこと言ってくるんですよ。もうそんなこと言ってくれるなんて、可愛いいじゃないですか(笑)。みんなに対してもそういう気持ちでいるのでめちゃくちゃ良いやつです。

今回久々に共演したんですが、海人の作品に対する情熱を感じました。海人は、本読みのときから若林さんの喋り方を真似して演じていたから、僕もケツを叩かれて、“春日さんを100%でやりきらなきゃな!”という気持ちになりました。(以前は可愛い印象だったが)今は頼もしいし、信頼できる人だなと思いますね。

――撮影中、高橋さんとどんなお話をされているんですか?

僕も海人もオードリーさんが好きなので、お互いの演技について意見を言い合っています。自分で演じるよりも、客観的に見た方が違和感に気付くこともあるから「ここって若林さんどういう風にするかな」とか、「春日さんはここではこういう風に言わないよな」とか話し合っていますね。

たとえば、海人が、どうやってアパートに入るべきか悩んでいて「どう思いますか?」と聞かれたので、若林さんは狂気じみたところもあるから「家のものぶっ壊してみたら?」と返したこともありました(笑)。そういうのって、客観的に見ているからこそ分かることなのかな、と思います。

――高橋さんと一緒にいる中で感じた意外な一面は?

たくさん話したり、趣味を聞いたりしましたが、意外と少年っぽいのかなとは思いました。 あと、意外と夜更かしなんですよ。

僕と時間の過ごし方が似ていて、次の日の撮影のことや、ネタのことについて連絡が来るんですけど、毎回遅い時間なんです。“あいつまだドラマの事考えてるのか”と思いながらも、僕も起きてるし、みたいな(笑)。なんか密告みたいになってますね(笑)。

――劇中では漫才も披露しますが、高いレベルを要求されると思います。コンビとして何か気をつけていることはありますか?

根本的に僕も海人もお笑いに対してのリスペクトが強いので、ネタ練習は入念にやって、そこでお互いに意見し合っています。今のところ(売れない時期のシーンのため)手応えは感じてないんですけど(笑)、これからどんどん精度を上げていきたいなと思います。

――高橋さんとの絆も強まっているんですね。

いつも海人と「失敗したら2人のせいだね」と話しているんですが、相方という存在がいると、すごく安心できるし、思い切ってできるなと思います。海人といる時間が長くて濃いので、より相方感が強まっている気がします。

取材・文:浜瀬将樹
写真:フジタヒデ

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