離婚間近の妻・志帆(石田ゆり子)から、画家の仕事でフランスに行くので子供たちの面倒を見てほしいと電話で頼まれた元指揮者の俊平は、1人で住んでいたウィーンから20年ぶりに帰国。志帆の故郷である静岡県晴見市で、市役所に勤める響や高校2年生の息子・海(大西利空)と一緒に暮らすことになる。子供たちと距離を縮めようとする俊平だったが、自身が指揮者を辞めることになった5年前のある出来事のせいで、響は心を開こうとしない。
そんな中、存続の危機にある市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーで団長を務める古谷悟史(玉山鉄二)から指揮を頼まれた俊平は、断るつもりで晴見フィルの練習を見学。見かねてアドバイスをしたことで、次第に晴見フィルと深く関わることになっていく。
響と同じ市役所勤務のトランペット奏者・森大輝(宮沢氷魚)には吹き方のコツを教え、プレッシャーに弱いティンパニー奏者・内村菜々(久間田琳加)には「指揮者は間違いを見つけて叱る先生じゃありません。オケと一緒にこの作品を演じる仲間です」と激励。さらに、3か月後に廃団が決定した晴見フィルの演奏会に現れ、「まだ3か月あるじゃないですか。終わりが決まったオーケストラでも、できることはあります。音楽は人の心を救うことができる!」と団員たちを鼓舞し、5年ぶりに指揮台へと上がる。
しかし、楽しそうに指揮棒を振る俊平に対し、会場で演奏を聴いている響は眉をしかめたまま。ネット上では俊平の笑顔に「楽しそう」「眩しかった」「本当に素敵」などの声が上がる一方で、響の憮然とした表情には「いつか笑顔になってほしい」「和解してくれ」などのコメントが寄せられた。
次回、第2話は1月21日に放送される。俊平は晴見フィルの指揮者を引き受けることにする。なお、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、SPインタビューなども配信中。
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