『コタツがない家』作間龍斗“順基”、和菓子屋の跡継ぎに?離れていたら「家族」の一員になれない問題も

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深堀家に穏やかな日々なし! 11月22日放送の『コタツがない家』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)第6話は、深堀万里江(小池栄子)の母・貝田清美(高橋惠子)が波乱を起こす。発端は順基(作間龍斗)の進路問題。まさかの和菓子屋修行、どこまで本気なんだ?

順基、和菓子屋で手伝いを始める



山神達男(小林薫)が老いらくの恋で深堀家を去ったことで、万里江たちは普段の姿を取り戻していた。それはつまり、万里江の家事労働が増えたということ(男たち、家事分担してくれ!)。悠作(吉岡秀隆)も順基も、ただただ目の上のたんこぶがいなくなってのびのびしている。

それは万里江の母・清美も同じ。別れた亭主が深堀家にいないことで、心置きなく孫に会いに行けるから。万里江が仕事で忙しいときに、清美はよく順基を預かってくれていたらしい。悠作が育児にほぼ不参加なことを思うと万里江はずっと働きながらワンオペ育児をしてきたのでは? と思っていたので、ちゃんと助けてもらえる環境があってよかった。そんな仲睦まじい母娘も、今回大げんかをすることとなる。

一方で順基は、悠作の実家の和菓子屋「深堀」で手伝いを始めていた。以前から興味はあったというが、急じゃん! とりあえずなんでもやってみたい年頃か? まぁ自分の可能性を探したり選択肢を増やすことはいいこと。どんどんやるべし。白衣はたしかに似合ってるし、和柄の頭巾も様になっている。

店を継いでいた悠作の弟・謙作(豊本明長)は順基をゆくゆくは後継者にと考えているらしい。長男の悠作が好きな仕事をして跡を継がず、役割が謙作にまわってきた現状を思えばいろいろと同情はしたくなる。それに未婚で子供がいない謙作にとっては、後継者は切実な問題だ。

万里江は、順基が本当にやりたければ背中を押したいと話すが、悠作は猛反対。きっと両親を見てきて、和菓子屋の大変さが身にしみているからだろう(まずはそれをやってきた弟をもっと労ってくれ!)。順基にとって謙作は、悠作を反面教師にして生きてきたという点で親近感があるらしい。それは一理ある。

そんなある日、深堀家に清美がやってきた。本音を言うと、清美は自分が離婚したことで、娘や孫との距離が少し遠くなったと感じていたのだとか。血縁関係者であることに変わりはないけど、紙切れ一枚でそんな気持ちにさせるなんて。本当、婚姻制度って一体なんなんだろう。

どこまでが家族の一員でいられるのか?



「冗談じゃないわよ!」。まさか清美がキレるなんて。事の発端は順基が和菓子屋に興味をもっていること。どうやら順基を遠ざけられているという嫉妬心もあってのこの怒り。前はあんなに頼られていたのに、なんの相談もないなんて。頼られるということも母にとっては喜びだったようだ。

当の本人の順基は「うちの家族のことに口出ししないで」と清美に反論する始末。家族の単位って、父、母、子供だけだっけ?「核家族」の定義はそうかもしれないけど、一緒に住まないだけで祖父や祖母は家族ではなくなってしまうのだろうか。帰り際「家族の一員のつもりでいた」という清美は寂しさを身にまとっていた。そんなことないよ、大切なかけがえのない家族だよ。

万里江は母の気持ちを察して、清美が単身で暮らす家へ。同性だからこそ難しい関係性でもある母と娘。布団を並べて積もる話をすると、否応無しに幼い頃の親と子に戻ってしまう。どんな思いで清美が順基を預かっていたのか、順基はどんな思いで清美の家にいたのか。それはどちらも忙しい万里江に面倒をかけないような気遣いからだった。わかっていたけど、万里江は改めて自分がいろいろな人に助けられてきたことを知るのだった。

一方、万里江の会社の師島澄彦(河野真也/オクラホマ)は、八塚志織(ホラン千秋)についに告白。二言目が「申し訳ない」なことに自信のなさを感じたけど、勇気を出したね。告白を無下にせずにちゃんと「嬉しい」と伝えた志織の態度もよかった。でも、まだ徳丸康彦(中川大輔)のことが好きで、諦められない。誠意には誠意を持って応える、いいシーンだった。これからも職場でうまくやってほしい。

そんな志織が帰宅すると、家のコタツから康彦の姿が。直前に康彦への思いが溢れていただけに、これは嬉しすぎる……。帰ってきてくれたのは一安心。「結婚とお化け屋敷は似ている」というバイト先の店長の言葉に康彦は納得感がないと言っていたけど、案外刺さっていたんじゃないだろうか。怖いのに入りたくなるお化け屋敷、ぜひ二人で一緒に行ってみてほしい。これは結婚への第一歩か?

そして出ていった父・達男にも急展開が。鬼怒川のスナック「晴れ女」のママと老後の考え方の違いからけんか別れになり、現在は都内のカプセルホテルに滞在しているらしい。達男は介護をパートナーに任せるのが当たり前だと思いすぎではないか? 一緒に生活する愛する人と、介護者はなにも同じじゃなくてもいいはず。それに介護の必要がないように健康な生活を送ることを第一に過ごせばいいのに。焼け木杭についた火、これにてあっけなく消火。深堀家、再び嵐の予感です!

(文:綿貫大介)

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