『VIVANT』まさかの裏切り!?はたして乃木の行動の真意は…

取得元:https://plus.tver.jp/news/144709/detail/

衝撃の裏切りで幕を閉じた日曜劇場『VIVANT』(TBS系、毎週日曜21:00~)。

はたして本当に乃木は国を裏切ったのか。注目の第7話は、視聴者の考察合戦のさらに上を行く結末となった。

乃木のことが大阪人の「行けたら行く」くらい信用ならねえ



まじでもう乃木憂助(堺雅人)のことがよくわからない。ノコル(二宮和也)を取り押さえたかと思ったら、いきなり仲間たちを次々と銃撃。それはもうびっくりしました。突然気でもおかしくなったのかと。メダパニでもかけられたのかと思いました。

けれど、優秀な乃木のこと。きっとこれも何かの計画なんだと。後輩の黒須駿(松坂桃李)が言ったように、テントのアジトに乗り込むために、わざと裏切ったふりをしたのだと思い直した。

ところが、それも違うと言う。え? だとしたら、ガチで裏切り者? あれだけ美しい国のためにと連呼していたくせに、まさかの主人公が山本巧(迫田孝也)を振り切って、堂々のクズキャラ第1位。これが『バチェラー・ジャパン』なら、おめえ、今頃フルボッコだからな。

確かにロシアの反政府武装組織・ヴォスタニアと入れ替わったとき、あえて防弾ベストを外すと指示をしていたのには何か引っ掛かるものがあった。今思えば、あれもそのあとの裏切りのことを頭に入れた上での罠だったのか。

もはやこれだけ平気で人を騙せるのなら、薫(二階堂ふみ)とキスをしたときの初めて発言も嘘だとしか思えない。そんなカマトト、今日び清純派アイドルだって言わねえぞ。女の人の「こんなの初めて……」は信じちゃいけませんって、父ちゃんも口を酸っぱくして言ってたし。

そもそもタクシーの中でプリンセス天功もびっくりの脱出イリュージョンをやってのけるような人間が、キスもしたことがないとか、だったら乃木は黒須が投げたナイフにバナナをブッ刺す練習に青春のすべてを費やしたとでもいうのか。マジで乃木のことが大阪人の「行けたら行く」くらい信用ならねえ。

けれど、そんな疑心暗鬼の気持ちと同時に、どこかで乃木を信じたい自分もいる。きっとそうは言いながらも、この裏切りもまた視聴者を欺くための嘘なのだと。

その根拠なるのが、ドラム(富栄ドラム)が仕掛けた発信機。本来なら壊せばいいところを、乃木はあえて電波を遮断する専用の袋の中にしまっておき、テントとの集合場所に向かう最中、わざわざそこから取り出した。まるで警察に自分たちの足取りを教えるように。あれは、重傷を負った別班の仲間たちを一刻も早く警察に保護させるための作戦だったとしか思えない。

また、飛行機の中で野崎守(阿部寛)に伝えた言葉も忘れてはならない。「あなたは鶏群の一鶴 眼光紙背に徹す」。そう野崎に伝えた。「鶏群の一鶴」とは、凡人の中で一際優れた人がいること。「眼光紙背に徹す」とは、表面的な解釈にとどまらず、背後にある深い意味をも読みとること。これは、乃木から野崎に向けた予告なのだと思う。自分がこれからやろうとしていることの真意を野崎なら掴んでくれる。そう信じて、この言葉を託したのではないだろうか。

つまり、この裏切りには何かしらの深い意味が隠されているということ。それに気づいてほしくて、乃木は野崎にあんな意味深なことをした。乃木と野崎は対立関係にあるように見えて、お互いの能力を誰よりも認め買っている。まるで犯罪卿モリアーティと名探偵シャーロック・ホームズのようだ。

となると、凡人にはもはや謎にしか見えない乃木のあらゆる行動もすべて真実へ辿り着くためのメッセージなのだろう。最終的には「勝つためにはどんな手段でも使う!!!」と古美門研介のように高笑う堺雅人が見られるのを今か今かと待ち侘びております!

ここからが本当の『VIVANT』の始まりらしい



一方、プロデューサーの飯田和孝は自身のX(旧Twitter)で「ここから、私たちが描きたかった、本当のVIVANTが始まります。」と語っている。え? まだ始まってなかったの? ということも衝撃だが、どうやらここまでの物語は前振りに過ぎなかったらしい。

飯田は本作を「幼少期に両親を亡くした乃木憂助が失われた“愛”というものを探し求める大冒険の物語」と位置付けている。つまり、ノゴーン・ベキ(役所広司)に会うためなら危険も厭わないという気持ちそのものは、どうやら本物のようだ。

一体、乃木はベキと直接対面して、どんな話をするのだろう。ずっと会いたかった父への愛を語るのか。あるいは、我が子を捨てたも同然のベキに怒りをぶつけるのか。まるで予想がつかない。ただ、親子の愛憎がこの物語の主軸を背負っていることはどうやら確定のようだ。

さらに、乃木のせいでテントの手中におちた黒須の命運も気になる。これまでどちらかといえばクールな印象の強かった黒須だが、乃木に裏切られたと知ったときの表情は絶品だった。惚けたように見開いた目が一気に怒りの灯でギラつく。パブリックイメージは温和だが、こうした野性的な表情も似合ってしまうのが、松坂桃李の役者としての魅力だ。

次回予告では、乃木に銃口を突きつけられているシーンが映し出されていた。このまま黒須は途中退場してしまうのか。それとも一発逆転のどんでん返しが待っているのか。

推しのチンギス(Barslkhagva Batbold)もカムバック。今回は、ドラムに向かって頬ムギュをするなど少女漫画ムーブまでかましてくれた。すでにドラムのアクリルスタンドは絶賛発売中のようだが、TBSにはぜひチンギスのアクスタもつくってほしい。結構、隠れチンギス派もいると思いますんで!

関連リンク
【動画】『VIVANT』の最新回を視聴する

珠城りょう『VIVANT』別班員の俊敏さを出すために猛特訓したこととは

堺雅人​​“乃木”、別班のメンバーに自分の父親がテントのリーダーだと打ち明ける

『VIVANT』テントは「悪」ではない?乃木とベキをつなぐ共通の思想

テロ組織の尻尾を掴んだ“別班”乃木は果たして!?「アフターVIVANT」も後半戦突入!

“別班は実在します”『VIVANT』公安監修者インタビュー

 

関連記事: