三笘薫や久保建英の強さの秘密は“足首”にあった!中村俊輔のトレーナーがトレーニング方法をレクチャー

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8月19日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、サッカー選手の“足首”を特集。中村俊輔の元専属トレーナーの小池博をゲストに迎え、日常のパフォーマンスアップにもつながる足首のエクササイズを紹介した。

小池は、中村の専属トレーナーとしてレッジーナ、セルティック、エスパニョールに帯同。3か国で共に暮らし、中村のコンディションを管理してきた。帰国後は澤穂希をサポートするなど、多くのアスリートに携わり、現在は拓殖大学女子バスケットボール部でトレーナーを務めている。

スタジオでは小池が「膝から下には28個の骨があり、関節も30個以上あります。その中でも最大の関節が足首の関節です。この足首が体全体の体重を支えています」と、アスリートにおける足首の重要性を説明。サッカー選手にとっても足首はパフォーマンスアップに欠かせない部位だという。

近年は海外のビッグクラブでも足首が重要視されており、イタリアのインテル・ミラノは足首強化に特化した練習時間を設定。イングランドのリヴァプールFCは、動きがなめらかになり、無理な力も加わりにくくなるという、足首の上下で分かれたセパレートタイプのソックスを採用している。

サッカー選手に重要なのは、足首の柔軟性と、その柔軟性をコントロールするための安定性。両方のバランスが取れた足首が理想とされている。キレのあるドリブルが武器の三笘薫や、独特のタッチでボールを自在に操る久保建英など、ドリブルやボールコントロールに秀でた選手ほど足首の使い方が優れており、解説の福田正博も「うまい選手というのは足首が非常に柔らかいですし、三笘選手とか久保選手などは、つま先まで神経が行き届いたプレーをします」と褒め称えていた。

そして、小池が専属トレーナーを務めた中村もまた、柔軟かつ強靭な足首の持ち主。代名詞のフリーキックは放物線を描く左足が注目されがちだが、左足にパワーとスピードを伝え、回転を加える軸となる右足も重要な役割を担っていた。中村が踏み込んだ際の右足は真横から助走しているにも関わらず、しっかりと正面を向き、地面を捉えている。このブレない右足首の“強さ”と“しなやかさ”が、芸術的なフリーキックを生み出してきた。

では、強さと柔軟性を兼ね備えた足首を作るには、どうすればいいのか。番組では、小池が少年サッカークラブで指導する様子を取材。小池がまず子どもたちに指示したのは、足首を揃えた状態で、かかとを上げずにそのまましゃがむ柔軟性チェックだった。簡単そうに見えるが、お尻が浮いてしまう子やひっくり返ってしまう子が続出。トイレや食卓など暮らしの洋式化でしゃがむ機会が減り、若い世代ほど足首が硬くなっているという。この柔軟性チェックは、そのままトレーニングにもなっており、チェックも兼ねて、1日1回行うのが足首の柔軟性を高める第一歩になるのだそう。

さらに、キックやジャンプの際、地面に力を伝えるために重要なのが、踏み込む瞬間に足首を“正しい方向”に向けること。小池の指導のもと、子どもたちはパワーを最大限活かすための踏み込むトレーニングや、脚を前後に開いて足首を垂直に上げるトレーニングなどで、その感覚を養っていた。

スタジオの福田は「うまく力が伝えられないと、一部分に負荷がかかるから怪我のリスクも高くなるっていうことなんですね」と納得。現役時代に怪我で苦しめられたこともあり、「もっと早く教えてくれたら、もっと強いシュートが打てたのにな」と悔しがっていた。

また、前足のかかとと後足の爪先を合わせ、膝を伸ばして30秒静止するバランスのトレーニングで鍛えられるのは、シュートの踏み込みや接触プレーなどでもブレない足首の強さ。小池は子どもたちに「もしバランスが崩れても耐えるのではなく、早く元に戻すことを意識する」とアドバイスした。

小池によれば、こうしたトレーニングの効果をより高めるのが靴の履き方だという。紐を緩めた状態で靴のかかとをしっかりフィットさせ、足首を曲げた状態で爪先側から靴紐を横に伸ばして締めていくことで、靴と足を一体化させることができるのだとか。この履き方を実践した子どもたちも「足と靴が一つになっている感じがする」と驚きを隠せない様子だった。

スタジオでは、一連のトレーニングを出演者全員で試してみることに。柔軟性チェックで、かかとを上げずに楽々としゃがみこんだMCの勝村政信は「昭和の子どもはみんなこれぐらいできるんじゃないですか」と胸を張っていた。

バランストレーニングでも、苦戦する池谷実悠アナウンサーや福田を横目にバランスの良さを見せた勝村は「スポーツだけではなくて、いろんなことにプラスになるんじゃないかな」と主張。小池もその意見に同意しながら、「子どもだけじゃなく、我々大人も土台は足首なので、つまずきであるとか、転倒であるとか、足首の機能が低下してしまうと姿勢も崩れていく」と、足首の大切さを説いていた。

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