『VIVANT』さらばチンギス&ドラム!ところで、再登場はいつですか…?

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これだけ主演級のキャストを揃えて、まさかいちばん夢中になるのが、チンギス(Barslkhagva Batbold)とドラム(富栄ドラム)だとは誰が予想できただろうか。

いよいよ日本編に突入した日曜劇場『VIVANT』(TBS系、毎週日曜21:00~)。しかし、それは彼の国に残した2人の男を恋しく思う“遠恋”の始まりでもありました。

もはやチンギスは月9だと思う



広大な砂漠のどこかで行方不明になった柚木薫(二階堂ふみ)。取り残された薫を救うため、乃木憂助(堺雅人)は再び死の砂漠へと引き返す。

炎天下の砂の中に埋もれた薫を見つけるも、寝ずに砂漠を横断し続けたラクダがダウン。乃木は薫を背負い、野崎守(阿部寛)のもとへと向かう。

もうね、試練のエンカウント率がクソゲーレベル。もはや何かアクションを起こすたびに、トラブルが勃発している。

野崎の助けによって九死に一生を得た乃木と薫だが、モンゴルの国境を前にして現れたのは、やっぱりチンギス。正直、丘の向こうにチンギスが現れた瞬間、運命すら感じた。きっとチンギスくんならここで待ってくれている気がした。約束の時間にめちゃくちゃ遅れたのに、待ち合わせ場所で相手がずっと待っていた……みたいなシーンが月9とかでありますが、あのときのときめきに近い。もはやチンギスは月9だと思う。

高笑いでマシンガンをぶっ放すチンギス。テンションの吹っ切れ方が尋常ではない。さてはチンギスくん、ミュージシャンならライブ終盤で絶対に楽器を壊すタイプだな。外交官の野崎は逮捕できないので、好きに帰れと言いつつ、「まあ、ここに置いてかれたら死んじまうか」とアメリカンジョークならぬバルカジョークまでぶっ放す始末。調子に乗りまくっておりますが、賢い視聴者はだいたいわかっています、こういうのは必ずハシゴを外されると。

案の定、モンゴル国境警備隊が現れ、ここはすでにモンゴルの領土であると主張し、乃木たちを奪還する。今度は野崎がチンギスに向かって余裕の笑み。それに対して悔しそうに唇をかむチンギスが可愛くて仕方ありません。

こうして乃木たちは無事に解放され、帰国の途に着くことに。第1話から大活躍だったチンギスはここでお役目終了です。

かと思いきや、「この借りは必ず返すからな、分かったか?」と再登場に向けて、“匂わせ”も抜かりない。もはやこれはにわかに増えているチンギスファンへの手厚いファンサ。次にいつチンギスが登場するのか、つい気になって次回も観ちゃう引っ張り作戦です。喜んでチンギスの手のひらの上で踊らされたい。

一方、どんな執事やAIよりも有能なドラムもここでパーティーから一旦離脱。しかし、「彼は優秀なエージェントです」と公式からも堂々と認定を受けるなど、こちらも再登場への布石はバッチリ。

もはやこうなったら、日本で乃木が絶体絶命のピンチに陥ったとき、一輪のバラでも投げつけて、ドラムが現れてほしい。よくわからんポエムを吐いて「今だ、セーラームーン!」と言うだけのタキシード仮面より、絶対にドラムの方が役に立つと思います。

乃木は神田明神で何をしていたのか?



日本に帰ってきた乃木は、誤送金事件の真相を探るべく、ホワイトハッカー・東条翔太(濱田岳)の力を借りて丸菱商事のサーバールームへと潜入する。バルカ編が『インディ・ジョーンズ』なら日本編は『ミッション:インポッシブル』。監視カメラの目をかいくぐり、特別ルームへ忍び込む堺雅人が、完全にトム・クルーズでした。

しかも、警備員に見つかって一巻の終わりと思いきや、床下に隠れるという奇策で難を逃れる。このあたりの妙な勘の良さは、やはり乃木がただの冴えないサラリーマンではないという説を裏づける根拠にもなりそうな……。

そもそも乃木憂助という名前自体、日露戦争の英雄・乃木希典を彷彿とさせる。圧倒的な兵力差を覆し、旅順要塞を攻略、日露戦争の勝利に貢献を果たした乃木。乃木憂助というキャラクターはどこか乃木希典にインスピレーションを受けた部分があるのだろうか。もし仮に乃木が本当に「別班」なら、なんとなく通じるところもありそうな気がする。

また、神田明神に参拝するシーンが途中で挟み込まれたが、気になるのは、乃木がチラリと視線を送った小さな祠。あの一瞬の視線が意味するものは何か。乃木が毎日ここに来るのは何らかの理由があるはず。乃木は神田明神で誰かと何かコンタクトをとっていたのだろうか。

そういえば、時折現れる別人格のことを「F」と呼ぶなど、二重人格に関する謎にもさらなる進展があった。なぜ「F」と呼ぶのか。「F」はいつから現れたのか。疑問は膨らむばかりだ。

多重人格の原因として、強いショックやストレスから心を守るために、本来の自分とは別の人格をつくり出すという説がある。だとすると乃木はどんな苦難を経て「F」なる人格を生み出したのか。ヒントになりそうなのは、前回登場したあの牢獄のシーン。子どもたちだけが隔離された収容所のようなあの場所で、乃木は拷問や虐待の類を受けた。それによって、「F」という好戦的な人格が生まれたのだろうか。

あるいは、今、表面的に現れている乃木の人格こそがつくられたもので、気性の荒い「F」が本来の人格なのかもしれない。諜報員という職務をこなすために、気弱でお人好しの「乃木憂助」が生まれたのか。

今のところ「F」は乃木のコントロール下にあるようだ。が、やがてどんどん「F」が乃木憂助の人格を侵食し、手に負えなくなるとしたら話は変わってくる。物語を大きく動かすのは、この「F」なのかもしれない。

また、初回から追い続けた誤送金事件の真相は、いよいよ次回で決着を迎えるらしい。経理部長の原智彦(橋本さとし)のパソコンを使ってデータを改竄したのは、財務部の太田梨歩(飯沼愛)であることが今回のラストで判明。彼女が「モニター」ということなのか。

だが、今後の展開を考えれば、もうふた波乱は起きそうだ。むしろ現時点でノーマークな山本巧(迫田孝也)の方が怪しすぎる。が、山本が誤送金事件に絡んでいるとしたら、こんなにも乃木に積極的に協力するとは思えず、ますます不可解に。

はたして乃木を陥れたのは誰なのか。この1億ドルの誤送金が今後どう発展して、役所広司・二宮和也父子につながっていくのか。そして、松坂桃李は何役なのか。

わからないことだらけの『VIVANT』だが、せめてチンギス役のBarslkhagva Batboldの読み仮名を誰か教えてください!

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