「左様なら今晩は」や「青春は変態」など“現代の青春白書”を突飛ながらもキャッチーな設定で瑞々しく描く山本中学が手掛ける同名コミックをドラマ化した本作。月額定額制のサブスクリプション＋恋愛をモチーフに、今を生きる若者たちの恋に揺れる心情を瑞々しくもリアルに描いたサブスク×ラブストーリーです。
この度、“本命として選ばれない”という虚しさと、恋愛感情を“搾取”され続けてきた苦い体験から脱するために「サブスク彼女」というサービスを立ち上げた主人公・トモ役の紺野さん、そんなトモに思いを寄せるコースケ役の望月歩さんにインタビューを実施。作品に抱く印象や恋愛観を語ってもらいました。
“リアル”に表現できた関係性の化学反応
――すでに放送が始まっていますが、周囲やファンの方から感想は聞きますか？
紺野：まだ始まったばかりですが、怒涛の展開が続いているので「これからどうなっていくの？」「楽しみ」という声をいただきます。
望月：僕は「コースケすごい良いやつ！」といろいろな方に褒められて、すごく幸せです！ ですが、男性の友達からは「コースケがかわいそうで見てられない」とも言われました（笑）。
――確かに、コースケにとってはかわいそうな展開が続いていますね（笑）。お2人が作品に最初に触れた際の印象も聞かせてください。
紺野：身近な「サブスク」という言葉を使ったタイトルだけど、それに「彼女」と付けただけで「いったい何が起こるんだろう!?」とワクワクが止まらなくなりました。ストーリーに関しても、「こんなサービスを考え付くトモの思考がすごい！」と思ってワクワクしながら読み進めていきましたが、だんだん読むにつれて「普通に幸せになりたい女の子の物語なんだな」とじんわり胸に響くものもありました。
望月：本当にタイトルのインパクトが強いですよね。「ギスギスドロドロした作品なんだろうな～」とイメージを持ったのですが、いざ読んでみるとすごく軽やかなタッチで描かれていて驚きました。
――その軽やかさの一端を担っているのは、コミカルなキャラクターのコースケな気がします。演じる上で大切にしていることはありますか？
望月：リアルになりすぎないようにすることでしょうか。感覚の話なので上手く伝えられないのですが、本気なんだけど本気になりすぎない、ドラマのテンション感を意識して演じました。その一方で、コミカルなシーン以外ではリアルさを大事にしてほしいと監督に言われて。その違いを表現するのに苦労しましたね。
――紺野さんは、演じる上で大切にしたことはありますか？
紺野：トモは、人によって態度というか会話の感じが変わる子だと思うんです。なーちゃん（寺本莉緒さん）たちに対して明るく接するけど素の自分は出さないとか、コースケは前から知っている間柄だからちょっと砕けた態度を取るとか……そういう細かいニュアンスの変化を意識して演じました。
――2人で役や演技に対して話したことはあったのですか？
望月：2人ではないですね。他の役者さんとも演技について話すことはなかったです。
紺野：逆に話さないで演じたからこそ、それぞれの空気感や関係性の変化などの化学反応をリアルに表現できたと思っています。
紺野彩夏＆望月歩の真逆の恋愛観が明らかに
――紺野さんはコースケの、望月さんはトモの、それぞれ思う魅力を教えてください。
望月：僕がもともと紺野さんに抱いていたのは、大人で仕事が終わったらすぐ「帰ります」と言うクールなイメージでした。
紺野：それって良いイメージなの？
望月：もちろん！（笑）。でも現場を重ねるにつれ、お弁当1つに喜んだり、巻いて早く撮影が終わったら嬉しそうにしたりと無邪気な一面があることを知り、「実はこんな顔も持っている」というトモと共通した魅力を持っていると思いました。……あ、これ紺野さんの魅力になってしまいましたね（笑）。
紺野：ありがとうございます（笑）。コースケは、すごく良い人。トモに「私サブスクなんだ」と言われても否定しないし、「やめなよ」と言いながらも自分も試してみたり、トモの気持ちを考えて行動できるすごく優しい人だと思います。
――紺野さんが思う、望月さんとコースケの共通点はありますか？
紺野：皆さんもうわかっていると思うのですが、望月くんもすごく良い人。おだやかで、コースケにピッタリだと思いました。
――ちなみに、お2人が恋愛するにあたって大事にされていることは？
望月：喧嘩した時に、違う内容の話を持ち出さないでほしい……ですかね。今はこの話をしているのに、「あの時はああだったじゃん！」みたいな（笑）。
紺野：ルールじゃなくて願望じゃん！（笑）。
望月：ルールとしては「思ったことはちゃんと伝える」です。はっきり口にしないと伝わらないと思っているので、嫌だと思ったらすぐに「嫌」って言います。
紺野：私は望月くんと逆かもしれないです。恋愛は楽しいだけで良いと思ってるから、なるべく嫌だと思っても言わないようにしています。でも、溜めきってから爆発しちゃうタイプ（笑）。
――最後に、今後の展開を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
紺野：コースケやなーちゃん、ヨリ（内藤秀一郎）やスミレさん（逢沢りな）たちと関わることによって、トモはこれから大きく変化していきます。それぞれの関係性も変わっていくので、楽しみにしていてください。
望月：関係性の変化という点では、もしかしたらコースケがなーちゃんのことを好きになっちゃうかもしれないしね（笑）。最終的にコースケが誰を好きでいるかなど、色々と注目して見てください！
取材・文・写真：米田果織
■望月歩
メイク：服部さおり
スタイリング：有本祐輔（七回の裏）
衣装クレジット：
シャツ¥28600
ジャケット¥55000
パンツ¥38500
すべてホワイトマウンテニアリング
03-6416-5381
シューズ ¥29700
パントフォラ・ドーロ(アドナスト△ミュージアム )
03-5428-2458
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