二度目の家出から帰ってきた哲郎は、話し合いの末に、温泉旅館「虹の屋」の社長で父親の宗八(ベンガル)と和解。哲郎は元カノの久能イチ子(モトーラ世理奈)との結婚を、宗八は霊媒師でキャディの尾崎夜余代(宮澤美保)との再婚を控えていたことが和解の決め手だった。
旅館売却の話も撤回されることになり、従業員一同がほっとしたのも束の間、宗八が持病の悪化によって亡くなってしまう。葬式で喪主を務めた哲郎は、後処理もそこそこに急いで東京へ帰ろうとするが、それは明日行われる自分の結婚式に出席するためだった。
結婚式は延期して、今は喪に服すべきだと仲居頭の浅月桃代(檀れい)や寺門・ルーシー・数子(市川実日子)から責められた哲郎は、号泣しながら「普通を強要するなんて」と反論。無理やり旅館を出て行こうとするが、桃代から「最後にカバンの中を見せていただけますか」と言われ、激しく動揺してしまう。
カバンの中には葬式で集まった香典が入っており、哲郎は持ち逃げをくわだてていた。香典泥棒をしようとしていたことがバレてもなお、「イチ子と約束したんですよ、必ず香典を持って帰るって!」とあらがう哲郎を、全員が取り囲むのだった。
そんな哲郎の一貫したクズっぷりと、キャストたちの熱演に、ネット上では「クズさが最高だった」「期待を裏切らずクズだった」「クズな演技がホントに上手い」「俳優陣の力を見せつけられた」などの声が寄せられた。
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