原作は新川帆立の同名小説。公正取引委員会を舞台に、天才で理屈っぽい小勝負勉(坂口)と、実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(杏)ら第六審査・通称“ダイロク”の面々が、談合や価格カルテル(企業間で協定を結び、市場における生産数や販売価格を調整する行為のこと)など不正を働く企業の隠された事実を、あの手この手であぶり出していく。
アレス電機の下請けいじめを調査する中、ダイロクに六角の父親で検事の敦夫(羽場裕一)がやってきた。下請けいじめの首謀者・柴野竜平(岡田義徳)に横領の疑いがあり、検察の捜査を優先させてほしいという。第六審査長の本庄聡子(寺島しのぶ)は「了承することはできません」と断るも、同社の立入検査当日。検察がやってきて、先に捜索・差押えをされてしまった。極秘事項だったのに、誰が情報を漏らしたのか?
その後、アレス電機は、公取に協力した取引先30社に対して厳しい納品スケジュールや単価を下げる“報復”ともとれる行為に出た。発注を受けるかの回答期限まで2週間。それまでに下請けいじめの証拠を集めて排除措置命令を出すことになったが、うまくはいかない。中でも六角は、上からの命令には逆らえないと諦め気味だ。
そんな六角は、ダイロクのメンバーがなぜ立場の弱い公取にいるのか謎だとつぶやく。彼自身、検事になれなかったため公取におり、敦夫を失望させてしまった過去があった。
六角は改めて「どうして頑張れるんですか?」とメンバーに質問。小勝負は「不正って上から下にどんどん広がっていくから」とポツリ。いじめの皺寄せはやがて社長だけでなく従業員まで及ぶ。これを許すと、負のサイクルができてしまい不正が広がっていく。「今、俺たちが止めないとダメでしょ。犯罪者を捕まえることに関しては、警察や検察には太刀打ちできない。でも俺たちが相手にしているのはそういうものじゃない。目に見えなくてもっと大きなものなんだ」と返した。その後、六角は敦夫に検察に入れてもらう代わりに情報を漏らしたと告白するが、小勝負と桃園千代子(小池栄子)は察知していて……。
事件解決後、六角は敦夫のもとへ。いずれ検察に入れてやるという敦夫に頭を下げ「検察には行きません」とキッパリ断る。「上に行くことがすべてじゃないと思うんです。それより、公正取引委員会で一人前の審査官になりたいんです」と伝えた。
ネット上では、六角の成長した姿に「かっこいい」「いい顔していた」との声が。小勝負の思いが詰まったシーンには「いい台詞」「尊敬しかない」とリアクションがあった。
次回第6話は8月15日に放送。ダイロクは、大手呉服店「赤羽屋」による私的独占を調査する。
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