<試写室>美しくリボンをかけて締めくくりにかかかる…とてつもない良回

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前回のハイライト…

「俺のタンメンは、タンメンではなかった…。」

離婚間際の次女・里香(佐久間由衣)の夫、大輔(桐山漣)が信じていた、“俺のタンメン”とは、あの、野菜たっぷり“タンメン”ではなく、“ワンタンメン”の略称だった…。

ひどい…。ひどすぎる…。タンメン=ワンタンメンの略称…。なわけない!!そんなの聞いたことない!!だからこそ、ひどい!!いろんな意味でひどい!!!!

あぁ、前回のエピソードだってのに、いまだにあの、桐山漣さんの声色の、イケボイスの、「俺のタンメンは、タンメンではなかった…。」が、頭から離れない…。そして、もう一度思い出したくて、また、あのシーン、振り返っちゃったもんね…。そして、再び爆笑…。
『おいハンサム!!』のシーン
で、この、タンメン=ワンタンメンだと思ってた…。っていう、このオチ、字面で見ると、ホントにマジで、なんじゃそらなんだけど、そこがいいんだよね。だからこそ『おいハンサム!!』なんだよね。だって、こんな些細で、後々繋がってくるとも思えない、オチがあんのかないのか、いい意味でどっちでもいい、気持ち悪くない塩梅(あんばい)の、絶妙なセリフが、しかも第1話の冒頭で、このドラマをよりキャッチーなものにさせたあのセリフが、まさか後半になって、こんなにも鮮やかに解き明かされるんだからね。で、しかも、あの場面、長女・由香(木南晴夏)と、心に1ミリも響かない路上シンガー(青柳塁斗)との将来を決定づけた、“ラーメン(が、マズかったっていう)”にも重なってて、そうすることで、大輔が突然にあのラーメン屋さんに入ってくる流れを自然にさせるし、それよりなにより、“タンメン”という些細な気づきから、翻って、大輔は里香との夫婦生活のみならず、これまでの、自らの人生をも振り返って反省する…という壮大さが加わる…。
『おいハンサム!!』のシーン
“タンメン”から“人生”に繋がる!!これこそが連続ドラマのダイナミズム!!!これこそが『おいハンサム!!』!!うん、で、このドラマのプロデューサーでもあり脚本家でもあり監督でもある、山口(雅俊)Pってお方はね、今からさかのぼること24年前、『きらきらひかる』(フジテレビ)において、第1話に登場させた “小さな歯の欠片”を、終盤、「阪神・淡路大震災」から始まり、「東ヨーロッパの動乱」や「チェルノブイリの原発事故」へとさかのぼり、繋がる…そんな壮大な物語を見せてくれたのね。で、あの、感動を、令和になった2022年、今回は何気ないホームドラマでもって、しかも“タンメン”という、『きらきらひかる』のそれとは比べ物にならないほど些細な出来事でもって、あの“壮大”をやってのけた!!っていうね、そういう!!そういうこと!!なんですよ!!!!ありがとう山口P!!!ありがとうタンメン!!!!
『おいハンサム!!』のシーン
っというわけで、ちょっとだけ前回を振り返ろうと思って書き出したら、いつも以上にわけのわからない個人的見解が混ざって、読んでる方、ポカーンになったかと思います。大変失礼いたしました。ま、そんな、あの、興奮と熱狂と伝説の、“タンメン狂騒曲”…だった前回が嘘だったかのように、今回は、“最終回の一回まえ”らしい、今まで以上にじっくり考えさせられ、しっとり余韻も残し、物語が終わってしまうことのさびしさをも感じさせながら、この作品に美しくリボンをかけて締めくくりにかかかる…そんな、とてつもない良回に仕上がっております!!!
『おいハンサム!!』のシーン
まず、冒頭から、キャッチー。“個人経営の素敵なお店をなくさないようにするには?”という、突然の問いかけにも関わらず、ハンサムパパ(吉田鋼太郎)がいつものように、妙にハンサムなもんだから、ドラマの登場人物たちとともに、僕らも一緒に考え込んでしまう…、今回はそういうテーマか…と心を掴んでくること間違いなし。で、最終的には“町の中華屋”と、娘たちの“恋愛模様”を重ね合わせながら、“失って初めて気づくもの…”という、普遍的なテーマを、このドラマらしいエピソード、展開でもって見せる…のです…。

うん、とはいえ、そうは言っても、今回の僕的、最大の注目ポイントは、そう!前回の予告でうっすら登場してた、俺たちのユウジ(須藤蓮)!!三女・美香(武田玲奈)の元カレで、全裸タンタンメンで股間にティッシュ一枚添え(何回目だってくらいの紹介文)の、あのユウジが!!!!今回、とてつもなくドラマティックに、美香と再会します…。で、再会したかと思ったら、とんでもなくわけのわからない、だけど美香とユウジらしい、この二人らしいカオス!!この言葉使っとけばいいみたいなとこあるからあんまり使いたくはないんだけど、そうは言ってもカオス!!!これをカオスといわず何をカオスという!!ってくらいのカオス!!いや、これまでもこのドラマ、ずっとカオスっちゃカオスだったけど、これまでのさまざまなカオスをひっくるめての、総仕上げカオス!!…さて、美香はユウジとどんな場面で再会し、カオス!!になるのか…お見逃しなく!!!
『おいハンサム!!』のシーン
…で、そうそう、お見逃しなく、つったら、ユウジを演じる須藤蓮くんのインタビューもお見逃しなく!!→(https://www.fujitv-view.jp/article/post-494637/)

ユウジを「そんなに変な役を演じている気分ではない」とか、「魅力的な人」とか、蓮くん、役者としての懐が凄まじすぎる!!挙句に「自分もそうありたいな」だものね…。蓮くんの、この懐の深さに、僕、ちょっと泣いたよね…。だからだよね、だからこそあんなにも魅力的なキャラクターに仕上がるんだよね…。とは言え、「“坦々麺シーン”はめっちゃ気まずかったです。マジで帰りたかったですよ(笑)」って、そらそうだよね!!ちゃんとした若人!!少し安心!!だけど、とてつもない役者魂!!!!そのほか、ユウジをどんなふうに演じてて、監督の山口Pはどんな演出をユウジに施したのか(半ケツ演出とか)、もろもろ、いろいろ興味深いので、全文を、ぜひ読んでみてください。

でもって、元カレ・ユウジと対比するかのように、美香の今カレでフィアンセの学(高杉真宙)も甲乙つけがたい名場面。前回、本領を発揮してみせたと思ったあの恐怖だったわけだけど(突然のヒヒーン!だし)、今回は最終回前に差し掛かってるからか、あの恐怖とはまた違った、別軸の恐怖を見せるわ、逆にそれが本当の恐怖だったりするわ、だからこそ、最終的に、ちょっとだけその恐怖に共感を覚えるわ…という超意外展開!とにかく、こっちも必見!!

うん、で、もちろん長女・由香(木南晴夏)の次なる相手(今回も何のエクスキューズもなく新カレいるしね)は一体どんな人物で、果たしてどうなのか?のエピソードも興味深いし、次女・里香に幸せは訪れるのか?にも注目だし、とか言いつつ、最終的にすべてをかっさらっていく、ハンサムパパの金言が、今回は特に名言だし…うん、つまり、いつも言ってるけど、今回もすべてにおいて、何から何まで必見!!
『おいハンサム!!』のシーン


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