違法薬物や違法アダルト動画の売買、犯罪仲間の募集や復讐代行、果ては殺人依頼まで......無法地帯と化している闇のマーケット、通称「闇サイト」。かつてはアンダーグランドで取引されていたイメージだが、最近では誰もが簡単にアクセスできる掲示板やSNSが一部闇サイト化。
2018年には一般的な投稿も書き込まれているネット掲示板を通じて知り合った2人の男が主犯とされる男に依頼されて女性を拉致し、後日遺体で発見されるという痛ましい事件が発生した。
ITジャーナリスト・渋井哲也さんによると闇サイトは2種類あり、1つは特定のソフトをパソコンに入れないと閲覧できない閉鎖的で匿名性が高いもの。もう一つが誰でも検索可能なサイトで、違法行為に見えない隠語や言い換えで闇の仕事を募集しているという。
ネットを介することで心理的なハードルが下がり、安易に違法行為を依頼して犯罪に加担してしまう人もいるのだ。
例えば、ある探偵のサイトで「殺人問題」と書いてある。「殺人に遭うかもしれないから自分を守ってください」という依頼を受け付けるということだが、読み方によっては「"(殺しに来た相手を)殺してくれるかもしれない」と思える。その入口から「殺してほしい」という依頼も来るのだという。
事件になった事例もある。
「不倫相手を殺してほしい」という依頼に対し、実際には殺せないため、不倫相手に白い粉をまき、「これは本来なら殺せる薬だが、やってみたけど殺せなかった」と殺人のフリをする。それでお金を取られた依頼人は「詐欺だ」と警察に行ったところ、「殺人を依頼した」ということで逮捕されたということがあったとか。
また、DV夫との関係に悩んでいた妻が出会い系サイトを閲覧していると「いらない旦那、処分します」という書き込みを発見。殺しのプロを名乗る相手から「1000万円でどうですか?」と提案され、妻は夫殺害の報酬を夫の生命保険から払うことを約束し、睡眠薬入りのお酒を飲ませて眠った夫を殺害させた。しかし、妻と実行犯の男は逮捕され、妻に懲役20年、男に懲役18年の実刑判決が下された。
闇サイトの復讐代行の相場はいくらくらいなのか!?
イメージでは数千万とかになりそうだが、渋井さんいわく、1990年代は数千万円の報酬もあったが「最近は数十万円。人を殺すのも20〜30万円」と衝撃の数字が!
資金繰りに切羽詰まっている素人が闇サイトを通じて殺人依頼を請け負うケースもあるそう。とは言え、どんな極悪人が潜んでいるか分からないので絶対に闇サイトには近寄らないように!
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