斎藤工、パリは「華の都」ではなく「心の戦地」 20年越しのリベンジに密着

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2月21日(金)放送の『アナザースカイⅡ』では、演者・監督・制作とマルチに活躍する斎藤工のフランス・パリの旅に密着。

16歳で感じた“戦地”パリ

斎藤が初めてパリを訪れたのは、16歳の頃。「バックパッカーをしながらパリコレの時期に来ていた」と懐かしそうに安宿街を歩く。当時、斎藤は駆け出しのモデルで、「オーディションを受けまくる」日々を送っていたという。

しかし現実は厳しく、「最初のオーディションで、“歩いてみて”って言われて歩いたら、“何足ケガしてんの?”って言われた」経験や、そもそも「オーディションを受けに来た人と思われなかった」とその当時を振り返る。斎藤曰く、「ウォーキングテストができたら良い方で、ブックを見て終わりっていうパターンも結構多くて、1つのショーに1人アジア人が出れれば良い時代」だったそう。

それでも、パリは「自分の始まりとしては本当にふさわしい場所」で、「ある意味、戦地」だと話す斎藤。オーディションに「落ちまくり」、「世界で通用するタイプじゃないとは分かっていた」ものの、「未来から逆算して焦らす」感情が自身を動かしていたという。

そんななか、「フランチェスコ・スマルトというブランドで」ようやく勝ち取ったパリコレデビュー。しかし、「肝心なパリコレ第一歩目で、僕コケまして」と痛恨のミスを明かした。斎藤は、「その後の僕の人生いつもそうで、“よしこれは行けるぞ”みたいな一歩目って大体コケる」という。「パリコレの一歩目でコケたことは、今の僕に色んな教えを与え続けてくれています」と語った。

パリの映画から学んだ「言語を超える」こと

そのパリコレ後もパリにしばらく残ることを決め、毎日「映画館をハシゴ」していたという斎藤。あえて言葉の分からないフランス映画などを観ることによって、「表情とか雰囲気をよりよく捉えようとして観る」ようになり、映画は「言語を超える」ことを実感したと話す。

映画発祥の国・フランスで斎藤が学んだのは、「自分の考え・アイデンティティを持っていないと通用しない」「主張をしないと埋もれていく」という現実。

「生み出すものと世の中を繋げることを自らしないと残れないと感じ」、「武器を自国で見つける」ことで、「その武器を持ってパリに帰ってくるべきだと痛感した」と当時の決意を語った。以来、「何が海を渡ってここに届くのか?」を「20年間、ずっと意識」してきたという。

『MANRIKI』で試みた20年越しのリベンジ

あれから20年。斎藤は再びパリの地へ挑むこととなった。自身が主役・プロデューサーを務める映画『MANRIKI』がパリ国際ファンタスティック映画祭のコンペティション部門に日本映画として初めて入選したのだ。斎藤曰く、「小顔矯正スプラッター映画」というマニアックな内容だったこともあり「主要映画会社は全部断られた」が、「3年かかって作り上げた」渾身の作品だという。

600作品の応募から、最終10作品で競う上映会当日。「客席から作品を観ていると、作品を観ているというより客席の反応」の方が気になったと、当日の緊張感をスタジオで振り返った。

結果、『MANRIKI』はスペシャル・メンションを受賞。しかし、斎藤は「悔しさしかなくて」、「現在の自分から見ている景色っていうのは、カッコ付けでも何でもなく、もう遥か先が霧のように見えない」状況だったと話す。

しかし、「次どうやってリベンジしよう」とすぐさま思考を転換し、『MANRIKI』を再編集することを決めた斎藤。「“もっとやっていいんじゃん”ってことをフランスのお客さんに教えてもらいました」と悔しい感情を再スタートへの燃料へと切り替えた。「恥ずかしくて引っ込むっていうよりは、そこから立ち上がって歩き直したことが大事」なので、「擦りむいた状態で行こう」と前向きな姿勢を見せる。

パリは、「華の都パリではない」「心の戦地です」と言い切る斎藤。「パリで勝利を勝ち得る日が来なくても、そこに標準を置いているってことが自分の日々を作っていると思っている」と語った。 関連記事:
2月21日放送の「アナザースカイII」は斎藤工がフランス・パリへ
https://www.ntv.co.jp/anothersky2/articles/218cprlhfpecrikatlb.html

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