今回は、銀座ケイスキンクリニック院長 医学博士 慶田朋子先生に、手荒れを防ぐ正しいハンドケアを解説いただいた。「間違ったハンドケアを続けていると、手荒れが、かゆみ・赤み・ジュクジュク・痛みのような手湿疹の状態に進行してしまう」と慶田先生。日頃やってしまいがちな間違っているハンドケアは以下の4つ。
■間違っているハンドケア：石けんで手を洗いすぎる
感染対策という意味ではもちろん大事な手洗い。ただ、石けんで手を洗いすぎると「お肌に元々いる善玉菌と言われる常在菌が失われ、必要な保湿成分まで失われ、手のバリアが損なわれて湿疹につながる」と慶田先生。
「正しい手洗いの仕方」として紹介いただいたのは以下の3点。
・石けんを使って手を洗うのは、帰宅後、調理前、トイレの大便の後などに絞る
・よく泡立てる
・今の時期は33℃くらいのぬるま湯がベスト（熱すぎるお湯や冷たすぎる水はNG）
また、手を洗った後タオルで手を拭く際「湿ったタオルでささっと拭くのではなく、よく乾いたタオルで、手の甲だけではなく指の間・爪の周りまでしっかりと水分を拭き取ってください」とのこと。
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「濡れたままだと、水分が蒸発するときに角層から水分を奪い過ぎて乾燥してしまいます。また、指の間が湿ったままだと常在のカビであるカンジダが増えて、カンジダ皮膚炎を起こしてくることも」（慶田先生）というのが理由。
■間違っているハンドケア：ハンドクリームを手の甲で伸ばす
手の甲だけでは不十分。「指先や爪の周り、手の指の腹側も手湿疹の症状が出る」（慶田先生）という。
・使う量は人差し指の2関節分
・手のひらでよく温める
・手の甲はもちろん指の間、指先、爪の周りも優しくなじませる
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「伸びが悪かったり量が少なかったりすると摩擦にもなるので、優しくなじませていただければ」と慶田先生。
■間違っているハンドケア：同じハンドクリームだけを使い続ける
ハンドクリームは、症状や目的別に使い分けした方が良いというのが理由。
大きく分けると…
・保湿系：乾燥や普段のケアに。主な成分はヒアルロン酸・セラミドなど
・ビタミン系：ひびわれやあかぎれなどに。主な成分はビタミンEやビタミンCなど
・尿素系：肌がかたくなってゴワゴワした時に。尿素にはかたくなった角質をやわらかくする働きが
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商品の表示を確認したり、わからなければ薬局の方に聞いたりして、そのときにあったものを選ぶべき。
さらに、「手が荒れ続けていてハンドクリームでセルフケア（していても）、実は手湿疹（の状態）で治療が必要という方は結構いらっしゃる。皮膚科医にかかっていただいてステロイドの外用剤を中心とした治療を受けて、その後（ハンドクリーム）で刺激をブロックしていくということが大事」（慶田先生）と、気になる方は早めに皮膚科医の受診を。
■間違っているハンドケア：手が荒れているのに洗い物の時にゴム手袋を使う
手が荒れていてゴム手袋をしているのに改善されない、という方について「一部にゴムに対してのアレルギーを持っている方もいらっしゃる」（慶田先生）というのが理由。
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ビニール製やシリコーン製のような違う素材の手袋に変えて作業したり、皮膚科にかかって治療したりといった対策が必要。
家事などに使うことの多い自分の手。正しいハンドケアでしっかり労ってみては？
※記事の内容は放送時のものです。 気分がアガる 生活情報をお届けする情報番組「バゲット」。毎週月曜日〜木曜日 朝10:25〜11:30 日本テレビほかネット局にて放送中。
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