「あぁ、褒められたい…」制作の苦悩を明るく語る女性Dの現在地~「家、ついて行ってイイですか?」ディレクターの家に行ってみた

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終電を逃した人に、タクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、それぞれの家で発見される素敵な人生ドラマを追いかける『家、ついて行ってイイですか?』(毎週水曜夜9時)。1月3日(金)夜5時55分からは「家、ついて行ってイイですか? 年末年始...気になる人スペシャル」を放送する。

そこで「テレ東プラス」は、番組ディレクター・棚橋実咲(25)さんのお家にお邪魔し、逆取材。番組の裏側、なぜディレクターを目指したのか、プライベートにいたるまで、棚橋Dの人となりに迫った。

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愛知県から3年前に上京し、現在は東京・新宿区で一人暮らしをしている棚橋D。ちなみに気になる家賃はワンルームで68,000円。駅近、環境も良くてこれはリーズナブル! 

室内はよく整理整頓されており、とても居心地が良い。チェストの上には「くまのプーさん」のぬいぐるみがズラリ。

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ディレクターとして煮詰まったり落ち込んだりすると、気分転換も兼ね、2ヵ月に一度くらいの頻度で東京ディズニーランドに行くとのこと。突発的に発生した今年の夏休みは、インスタグラムのストーリーで友達に声をかけ、初めて台北に行ったそう。KPOPスター・SHINeeのファンだが、現在好きなメンバーが入隊中とあり、「その寂しさを紛らわすために、ディズニーに行く機会が増えたのかもしれないです」と笑う。

uchi_20200102_image3.jpg▲撮られる側は慣れていないようで、随所にシャイガールが出てしまう棚橋D。「このポーズ、痛くないですかね?(笑)」

冷蔵庫の中に電池? 「これって変なんですか?(笑)」


普段は「お菓子ばかり食べていて、茹でる料理くらいしかしない」という棚橋D。食器棚には乾麺系の食材がたっぷりとストックされているが、こちらはお父さんやお姉さんが上京する際、手土産として買ってきてくれるそう。そしていよいよ冷蔵庫の中身をチェックすると、なんとそこには大量の足爽快リフレッシュシートやシートパックが! 

uchi_20200102_image4.jpg▲「とりあえず冷やせるものは冷やす!」がポリシー(笑)

どうやら冷蔵庫を収納のひとつとして活用している様子。通常はタマゴが入っているサイドのスペースには、大量のマニキュア、チューブ状のしょうが、乾電池などが並ぶ。「実家では昔からこうです。電池やマニキュアを冷蔵庫に入れると長持ちすると...。えっ! でもこれって東京ではしないことなんですか? 恥ずかしい...(笑)」。ちなみに記者の実家でも電池を冷蔵庫に入れていたが、"冷やすと長持ちする説"は誠なのか?

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リビングの一角には女子らしく、たくさんのコスメグッズを発見。テレビ局の制作現場のスタッフといえば、わりとスッピン気味の女性が多めのイメージだが、棚橋Dは平日も休日もしっかりとメイクする派。そのメイクも斬新かつチャーミング。ディレクターらしく、個性がしっかりと反映されている。「制作にはすっぴん部屋着という女子もいますが、私は一応毎日しっかりお化粧しています。中学生の時に初めてアイライナーを買ったんです。"ファンデーションも何も塗らず、すっぴんの顔にアイラインだけがっつり引くメイクがイケてる!"みたいな田舎の中学生ならではの錯覚で(笑)。お化粧は自分の気分を上げるために、"自分で自分のご機嫌をとって現場へ行く"という感じですね」。

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"早く家について行かなきゃ!"と焦ったAD時代


「小学生の頃からバラエティ番組が大好きで『はねるのトびら』や『エンタの神様』などを見ていました。高校卒業後は、名古屋の映像系の専門学校に通って...。そこでカメラや音声などテレビに関する仕事について学んだ後、"やっぱり制作が楽しそう"と思ったのが、この世界に入ったきっかけですね。就職をきっかけに上京しましたが、最初はテレ東ではなく、他局で冒険系のバラエティ番組を担当していました。視聴率が低迷して番組が終了してしまい、その後いくつかの特番を経て、『家、ついて行ってイイですか?』にたどりついて今に至ります」

テレ東の番組はわりと好きで『家、ついて行ってイイですか?』も、視聴者として楽しんでいたそう。「でも、こんなこと言っていいのかわかりませんが、帰宅してからは学生時代のようにテレビを普通に見ることができなくなってしまいました。"この許可取り、大変だったんだろうな""このテロップは苦労したんだろうな"とか、見ながらいろんなことを考えてしまうので」と制作女子ならではの苦悩を赤裸々に語る棚橋D。

「ガチガチのバラエティではなく、ほのぼのとした番組を作ってみたい」という希望もあり、『家、ついて行ってイイですか?』に携わるようになったのは、今から約1年3ヵ月前。現在は、週に3日ロケを担当している。

「家について行けない時が一番つらいですね。無視されたりすることも......。20人以上に声をかけても家に行けないことがあります。街によって雰囲気も全然違いますし、終電後に声をかけるので、ロケは早朝まで続き、始発で帰ってくることが多いですね。街頭ではとにかく自分が気になった人に声をかけています。ディレクター業務を始めた最初の頃は"とにかく誰かについていかないと!早く家についていかなきゃ!"という気持ちだけで動いていました。ロケ現場では、"こんな子がやってるんだね~。もっとおじさんかと思っていた"と驚かれることもよくあります」

確かにディレクターといえば男性の印象が強いので、棚橋Dのような若い女性スタッフに声をかけられたら、思わず「OK!」と返事をしてしまうかも(笑)。ロケ中、棚橋Dが直感で"この人についていきたい!"と思うのはどんなタイプの人なのか。

「以前は、"この人可愛い!"と思う人、撮影したら面白そうな陽気な人に声をかけがちでした。でも最近は、どんな人がどんなエピソードを持っているかわからないので、いる人すべてに声をかけるようになりました(笑)。どんな人がどんなエピソード持っているかわからないので、本当に難しいです」

将来の夢はしっかりVTRを作ることができるお嫁さん?


「地上波で自分が撮ったVTRが10分も20分も流れる番組は他にないので、その点については本当にやりがいがあります。まだADからディレクターになったばかりで、とても現実的になってしまいますが、先輩方の手を借りずに、自分ひとりでしっかりとVTRを作ってオンエアされるようになりたい、というのが今の夢ですね。まだまだ足りない部分も多くて、"なんでこういうコメント取らなかったの?""魅力を引き出しきれていない"など、いろいろとご指導を受けることがあります。なので、そういったこともしっかりと完璧にできるようなディレクターになりたいと思います。あぁ、褒められたいです!(笑)」

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棚橋ディレクター、ありがとうございました! 最後に将来の夢をたずねた際、恋愛トークに発展。「いつかはお嫁さんになりたいし、普通にお母さんになりたい」という衝撃の発言も!(「女性が番組ディレクターと子育て業を両立することは本当に難しい」という話で盛り上がってしまいました)。働く女子が抱える悩みは尽きないものですが、これからもステキなディレクターとして、楽しい番組作りを続けていってください。「テレ東プラス」編集部一同、応援しています!

明日1月3日(金)夜5時55分からは「家、ついて行ってイイですか? 年末年始...気になる人スペシャル」を放送!

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に密着。さらに「特別編」として、2018年年末に取材した皆さんが2019年の年末に何をしていたかを紹介する。どうぞお楽しみに!

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