本作は、講談社「モーニング」で連載中の「アンメット-ある脳外科医の日記-」（原作：子鹿ゆずる／漫画：大槻閑人）が原作。“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。
「もうすでに、とんでもなく素敵なシーンがたくさん収められているような気がしていて。もうすぐそれが放送されると思うと、息が早くなるような気持ちです」と、早くも作品に手応えを感じていると語る杉咲。現場の雰囲気を聞かれると、「すごく素敵な現場です。みんな仲良しですし、毎日現場に行くのが楽しみで。でも、自分を含めた全ての方々が緊張感を持っていて、私の心臓の鼓動を録音部さんが拾ってしまうくらい。ナイーブに役を向き合っているからじゃないとたどり着けない領域があるんだと感じました」とこれまでとは違った緊張感を抱いて作品に挑んでいると述べた。
そんな杉咲と、今作で4度目の共演となる若葉。しかし、民放の連続ドラマではこれが初共演となり、その理由について若葉は「僕があんまり民放のドラマをやらないんで」と語った。なぜ本作の出演を決めたのかというと、杉咲の説得があったよう。「（杉咲から）電話がかかってきて、“やるよね？”っていうプレッシャーをかけられたので。じゃあやるか、と（笑）」と決め手を明かすと、杉咲は「三瓶先生という役の印象に、（若葉が）本当にピッタリだと思ったんです。若葉さんしかいないんじゃないかと思い、気付いたら電話していました」と語った。
また杉咲は、自分の出番がないところでも撮影を見に行くという座長ぶりを発揮。岡山は、生田とのシーンの撮影時、現場の隅にいる杉咲を見かけたといい、「座長という一番ハードなポジションなのに、貴重な時間を僕らのシーンに割いてくださって。いろいろな現場を体験しましたが、これまでなかったなと。そこで“座長パンチ”を喰らいました」と杉咲の姿勢を絶賛していた。
最後の挨拶で杉咲は、「私は昨今生きていて不安なことだらけなのですが、そんな方はきっと多いと思うんです。『アンメット』は直訳すると“満たされない”という意味なのですが、恐怖に感じる心や苦手なことを、側にいる人が理解しようとしてくれるだけで、自分のことを少しだけ受け入れてみようと思えるんじゃないかと思っていて。そんな風に光に包み込まれるようなドラマになったら」と作品を通して救われる人がいてほしいと熱いメッセージを送っていた。
なお現在、民放公式テレビ配信サービス「TVer」では、出演者による座談会が配信中。
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