本作は生きづらさを抱える人々が織りなす少し切なくて温かい“新時代のハートフル・ミステリー”。門脇は「料理は化学です」が口癖の自閉スペクトラム症の天才料理人・八重森ありすを演じる。永瀬はありすの料理店「ありすのお勝手」にやってくる謎のバイト青年・酒江倖生役。ありすの父親で有機化学を教えるゲイの大学教授・八重森心護(大森)や、ありすの幼なじみの三ツ沢和紗(前田)、大手製薬会社・五條製薬CEOの娘で、創薬化学者・五條蒔子(木村)らを巻き込んだ人間模様の中、ありすの家族や、出生の秘密などが明かされていく。
門脇は約1か月前に始まった撮影を振り返り、「化学式の台詞が膨大で、台詞に日々追われています」とため息。「今までは1日前に台詞を覚えていたのが、これはさすがに三日前から準備をしています。脳みそが爆発しそうです」と話す。門脇はまた、「初めて化学式を大量に発する台詞を言わなくてはいけなくなった時、鼻血が出ちゃって……」と現場でのエピソードも披露。「(台詞は多いけど)いけるっしょっと思っていたけど、頭に入っていても口と体に入っていないと、台詞を覚えていてもパンっと飛んでしまうんです」と話す。
永瀬はそんな門脇について、「長い台詞を言う時は僕なら緊張するんですけど、麦ちゃんのすごさを感じました」と述べ、「テストは噛んだりしていても、本番はパッと言えてしまうんです」と門脇のプロ意識を称える。永瀬はさらに1話の見どころについて聞かれると、「角煮です」ともコメント。「角煮が出てくるんですけど、1話は角煮だけ見ていただければ」と茶目っ気たっぷりな表情。
人間ドラマやミステリー要素に加え、料理も見どころの一つとなるが門脇も「ドラマに出てくる料理を担当する赤堀先生の料理の現場にずっと入り浸っているんです。お昼の時間はずっとあそこにいる」と永瀬の食いしんぼうな一面を紹介。永瀬も「俺はずっと言ってるんですよ。そろそろ楽屋をあそこ(セットの裏)にしてくださいって。撮影の楽しみの一つです。美味しいご飯を食べれるって、こんな現場ほかにないですよ」と笑顔を見せる。
永瀬は門脇との初共演についても、「優しいし、僕の目線に立って話してくれるからやりやすいです」と門脇の現場での優しい雰囲気を紹介。「他愛のない会話を話しかけやすい人。麦ちゃんに、何も考えずに喋れるという意味で助けられています」と話すと、門脇は「廉くんのボケにきちんとツッコめるようになりたい」と隣でため息。「難しいんです。ボケてるかわからない時があって」と笑顔を見せる。門脇は「あと2か月、廉くんにあったツッコミをできるように頑張ります」と照れ笑いを浮かべ、話していた。
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