武四郎は南とともに東京の病院へ。しかし、すでに手の施しようがなかった。1人で医師から診断を聞いた武四郎はショックを受ける。次の病院へと向かおうとしたが、南は拒否。バスツアーで東京観光することになった。
武四郎は複雑な思いを抱えながらも2人での旅を満喫し、夜は旅館へ。改めて「幸せだね」とつぶやく南に、武四郎は「もっと幸せにしてやるよ。俺はもっとしてやりたい。まだまだ全然できていない。だから頼むよ。俺を1人にしないでくれよ」と語りかけた。
武四郎は、息子のためでも治療できないか、と問うたが、彼女は首を縦に振らなかった。なぜ治療できないのか。南は、武四郎の父のことを語り始めた。とても優しい人だったが、若くして肺がんになったとき、追い込まれた彼が人が変わったように、南に当たるようになったという。
自分の体のことはよく分かっている。南は「お母さんだって死にたいわけじゃないよ。でもね、お母さんはね。病院じゃなくて、あの家で武四郎のことを頭に焼き付けながら逝きたい」と言い、自分の死に方は自分で決めたいと本音をこぼした。涙を流しながら容認した武四郎に、南は「愛してるよ」と吐露。武四郎も「俺だって大好きだよ。母ちゃん」と返した。南は、札幌に戻って1週間もたたずに亡くなった。
ネット上では、親子の本音の会話に「ボロボロ泣いた」「尊い時間」「感情揺さぶられた」とのコメントがあった。
次回は12月12日に放送。退職願を出した武四郎のもとに1本の電話が入る。
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