北野日奈子、荒木飛羽の“目”が印象的「令児になると闇深い目で…」

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荒木飛羽さんが主演、北野日奈子さんがヒロインを務めるドラマ特区『少年のアビス』(MBS、毎週木曜24:59~/tvk、毎週木曜23:00~ほか)が、9月1日よりスタートします。

原作は、峰浪りょうさんによる累計発行部数100万部突破中の大人気同名コミック。生まれ育った環境に縛られ、絶望の淵にいた荒木さん演じる高校生の主人公・黒瀬令児が、北野さん演じるアイドルグループ「アクリル」のメンバー・青江ナギとの出会いをきっかけに、生きることは何かと希望を追い求めるスーサイドラブストーリー。閉塞感が漂う田舎町という小さな世界の中で、行き場がない少年と、その家族、幼馴染、教師……強烈な個性を放つ登場人物たちの、心の闇や絶望が赤裸々に描かれます。今回、荒木さんと北野さんにドラマの見どころなどをお聞きしました。

――荒木さんはもともと原作のファンだったとお聞きしました。お二人が原作を読んで感じたことを教えてください。

荒木:表紙に惹かれて漫画を手に取ったのが出会いでした。内容は知らずに読んだんですけど、読み進むと、みんないびつでありながらも素直で、自分最優先で動いてしまうようなところがある。普通の世界で、僕らができないようなことができているような描き方をしているところに惹かれて大好きになったんです。

北野:私はこの話をいただいてから漫画を読み始めたんですけど、何日かに分けて読もうと思っていたのが、手が止まらず一生懸命読みました(笑)。本当に引き込まれていくというか、自分には経験のない話だし、令児くんがおばあちゃんの世話をするのに、お母さんと努力していて……。でも、自分の時間が持てなくて、この町からも出られないということに縛られているストーリーに惹かれました。それはよくニュースで聞くような話でもあるように思えたんです。実際にあるようなことを漫画にするのは難しいことだと思うんですけど、『少年のアビス』という作品になることで、10代の子や、学校に通っている人たちにもこういう現実があるというのが伝わりやすのではないかと思います。

荒木飛羽「映像化するなら絶対やりたい」



――お二人は出演が決まった時は、どんな心境だったんですか。

荒木:あの環境で生きたらどうなるんだろうと、読んでいる時から令児にすごく興味を持ったんです。映像化するなら絶対やりたいと思っていました。でも実際に出演のお話を聞いた時は大好きな作品なので、普段は緊張やプレッシャーをあまり感じないタイプなのに、「自分がやっていいのかな」という気持ちになりました。でも本当にやってみたいと思っていたので、逆に緊張やプレッシャーを令児という役を演じることに当てて、それを生かした演技をすればいいのではないかと思いました。

北野:私は9年間、乃木坂46でアイドルをやってきたので演技の経験があまりないんです。だから、お話をいただいた時は自分がナギちゃんを演じられるのか不安で……。「やります」とはすぐに手を挙げられなかったんです。スタッフさんや制作の方に「ここのシーンはどういう風にすればいいですか」などと、前々から打ち合わせをさせてもらったり、不安な面を一緒に解消してもらったりしてから撮影に挑みました。それはすごくありがたい環境だったと思います。まだ3日くらいしか撮影はしていないんですけど、現場の雰囲気を探りながらやっています。荒木くんや監督もそうですが、制作の皆さんが、漫画を大切にしている気持ちがすごく伝わってくるので、私もそういう気持ちを大切にしたいという気持ちで挑んでいます。

北野日奈子「自分とは全くカラーが違う役」



――それぞれ令児、ナギを演じる上で大事にした部分はありますか。

荒木:お母さんがいつも片隅にいて、お母さんに囚われているというのを感じながら演じることが大切だと思っています。令児が町に囚われるあまり、ナギさんに心中を誘われてもできない場面では一つひとつの言葉の重みのようなことも大事にして演技をしました。

北野:ナギちゃんはクールで、イメージカラーがブルーという感じ。私はよく、天真爛漫だねって言われるほうなんです。全くカラーが違う役なので、喋るトーンを変えるなどして、乃木坂46のクールな先輩を思い出しながら演じています。ナギちゃんもいろいろな人を巻き込みながら、台風の目のように町の人を荒らしてしまうんですけど、ナギちゃんはナギちゃんで悩んでいること、抱えていることがあるんだろうと、そういうことを頭に入れながら演じています。原作のファンの方にも認められるよう、新しくこの作品に出会う人たちの心にも届くように意識しながら頑張ろうと思います。

――共演してみて、お互いの印象を教えてください。

荒木:笹舟を作るシーンがあって、そのワンシーンの間に笹舟を20個、30個作ったんですけど、それを見せに行ったのが思い出に残っています。

北野:そのシーンの時は夕方だったんですけど、隣で笹舟を作っている荒木くんの横で私もやることがなかったので空を見ていたら、「あの雲、めっちゃプーさんの横顔に似ている」って思って、それを言ってみたら、荒木くんが意外とディズニー好きで驚きました(笑)。私は人見知りなので、一緒に仕事をする人に接するときは、「どういう人だろう」って思ってしまうんですけど、現場が荒木くんの空気のおかげですごく明るくて、その雰囲気に引き込まれています。可愛いなって思いながらおしゃべりしています。

――お互いの演技で刺激を受けたところはありますか。

荒木:最初会った時に、「(北野は)ナギだ」って思いました。いい意味でイメージ通りだったので、びっくりしました。違和感なく、ナギに対して気持ちを作れましたし、北野さんが演じてくれたことで僕も演技に入りやすかったです。カメラが回っていない時とはトーンも変わって、撮影が始まると急にナギになるのでびっくりする時もあります。(声の)トーンや表情が、原作のナギとリンクする部分が多いです。

北野:年下の男の子と演技をするのは初めてなんです。主演の方が年下ということにハードルを感じていたんですけど、カメラが回っていない時の荒木くんが明るくて、スタッフさんを巻き込んで過ごしてくれるので和ませてもらっています。でも、令児になるとちゃんと闇深い目で演技をするんです。目が印象的で、一緒に演技をしていても、瞳の中にどす黒い顔が見えて来るようで引き込まれそうになります。ナギちゃんは引き込まれてはいけないと、自分を保つのが大変なくらい。ビジュアルも令児すぎて、素晴らしいなと思っています。

――北野さんは乃木坂のメンバーに演技について質問することはありますか。

北野:生駒(里奈)さんと仲良くさせていただいているので、ドラマと舞台の違いを聞いたんです。その時に「ドラマはカメラの向こう側にいる人を想像しながら、カメラのレンズの奥を意識してやってみるといいかも」というアドバイスをいただいたので、それからは緊張せずにやれているのですごくありがたいです。

――最後にドラマを楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

荒木:僕なりの黒瀬令児を演じられるように、精一杯頑張っているので、ドラマの黒瀬令児を楽しんで見ていただけたらと思います。

北野:この作品に携われて、ドラマのナギちゃんとして見ていただけるのが嬉しいと思っています。内容は少し重めですけど、誰にも言えないような自分の悩みや黒い部分はみなさんの中にもあることだと思うんです。そういう皆さんの中の誰にも言えないような悩みが少しでも晴れるような作品になればいいなと思います。残りの撮影も頑張っていきますので、ドラマを楽しみにしていただけたら嬉しいです。

(取材・文:名鹿祥史)

■荒木飛羽 ヘアメイク:反田やよい スタイリング:Yoh U

■北野日奈子 ヘアメイク:大場聡美 スタイリング:優哉
(衣装)NAKAGAMI (NAKAGAMI nakameguro)03-6455-3144

<第1話あらすじ>
黒瀬令児(荒木)は、17歳にして人生に絶望していた。引きこもりの兄と認知症の祖母、2人の世話で疲れ切った母・夕子(片岡礼子)との4人暮らし。不安定な家庭環境で大学進学もできるわけがなく、閉鎖的な田舎町で、幼馴染・秋山朔子(本田望結)や峰岸玄(堀夏喜)と、同じような毎日を過ごしていく……。「家族」「幼馴染」「将来」その全てが、令児をこの町に縛り付けていた。

そんな日々に嫌気がさしたある日、令児は運命の「彼女」に会う。それは、この町にいるはずのない憧れのアイドル・青江ナギ(北野)だった。自分をこの町から解放してくれると直感した令児だったが、ナギが差し出した救いの手は、“心中”だった。そして、ナギに誘われるがまま、令児が向かった先は……。

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