サッカー中継における実況は、試合の感動をより引き立たせるためのもの。4ヵ月後に迫ったカタールW杯でもスーパープレーが生まれるはずだが、その瞬間にはどういった実況が飛び出すのか。1986年のメキシコ大会でディエゴ・マラドーナによる伝説の5人抜きを伝えた元NHKアナウンサーの山本が、試合を実況する際の心構えを明かす。
また、視聴者に寄り添うような“しっとり系実況”の山本に対し、Jリーグや海外リーグを合わせて、年間およそ200試合を実況する下田は“絶叫系実況”がウリ。視聴者と一緒に熱狂するエモーショナルな実況は、好きなサッカー実況アナウンサーランキングで堂々の1位を獲得するなど、熱い支持を得ている。そんな下田が行っているという、実況する上でのテクニックとは？
さらに、スタジオでは実際に2人が生実況を披露する。お題は、今年の6月に行われた日本VSガーナの一戦で、久保建英が代表初ゴールを決めたシーン。山本と下田は久保の記念すべき瞬間をどのように切り取り、表現するのか。同じシチュエーションでもまったく異なる2人の実況に、MCの勝村政信や解説の福田正博も思わず唸ってしまう。
そして今、サッカーコンテンツの充実や視聴環境の多様化などにより、実況や中継そのものにも変化が起きている。山本が指摘する一番の変化は、スポーツ観戦に大きな影響を与えるものだった。サッカー中継のあり方や作り手側の意図などを、ゲストの2人と共に探っていく。
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