『最高の離婚』（フジテレビ、2013年）
永山瑛太演じる濱崎光生は、尾野真千子演じる星野結夏と東日本大震災の起こった日に出会い、結婚した。しかしそれから2年後、几帳面な光生と大雑把な結夏の生活習慣は全く噛み合わず、いつもの口論の中から飛び出した「離婚」のワードをきっかけに、本当に離婚してしまう。離婚後、光生は大学時代の恋人・上原灯里（真木よう子）に再会するが、灯里にはすでに上原諒（綾野剛）というパートナーがいた。勢いで離婚したばかりに別れているのに同居生活を続ける光生たち夫妻と、諒の悪気はないが夫として不適格な態度に見て見ぬふりをする灯里たち上原夫妻。この4人と、夫婦だからこそ絡んでくる義実家や家族にまつわる問題を、坂本裕二が軽やかに描いた本作。「夫婦とは何か」「家族とは何か」などの結婚にまつわるモヤモヤについて考えさせられる一作だ。（※3月18日の時点で、第2話と第3話の配信が終了しています）
『最後から二番目の恋』（フジテレビ、2012年）
小泉今日子演じる吉野千明は敏腕テレビプロデューサー。45歳の独身女性であることで、仕事では評価を得ていても会社や女友達の間ではどこか肩身が狭い。そんな千明はひょんなことから鎌倉の古民家でひとり暮らしをすることに。その隣家に住んでいたのが、中井貴一演じる長倉和平ら長倉一家。和平は妻と死別した50歳シングル男性で、娘・えりな（白本彩奈）や双子の弟妹・真平（坂口憲二）、万理子（内田有紀）と暮らしている。千明と長倉家は偶然の縁から交流するように。最初は犬猿の仲だった千明と和平の恋に落ちるのかどうかのもどかしい展開に、大人だからこそ絡んでくる仕事や家族に対する責任の重さ……。岡田惠和が描く、今見ても新しい感覚の“大人の青春ラブコメ”だ。
『偽装の夫婦』（日本テレビ、2015年）
本だけをこよなく愛する図書館司書・嘉門ヒロ（天海祐希）。彼女は、大学時代に付き合っていた陽村超治（沢村一樹）が突然姿を消したことをきっかけに、人間が大嫌いになっていた。そんな超治と25年ぶりに再会し、どうしても聞きたかった別れの理由を聞きだそうとすると、彼がゲイであることがわかる。ヒロとの交際をきっかけに自分がゲイであることを強く自覚した超治は、ヒロに感謝するが、彼女に対し、実家の両親を安心させるために偽装結婚しようと持ち掛ける。二人での生活の中で、ヒロは自分がまだ超治への好意を持っていることを自覚し、それに気づいた超治もヒロに対する申し訳なさから葛藤を抱える。しかし超治は職場に出入りする弟子丸保（工藤阿須加）に片思いしており……。中年を迎えたLGBTと、その親世代の結婚観のすれ違い、人間関係を築くのが下手な40代の悩みなどを描き、さまざまな立場から楽しみ、ともに思い悩むことができる作品だ。
『冗談じゃない!』（TBS、2007年）
織田裕二演じる高村圭太は、20歳年下の彼女・高村絵恋（上野樹里）との結婚を認めてもらうために絵恋の両親が住むフランス・ニースを訪れていた。すると、絵恋の母親として現れたのはなんと、学生時代の恋人、理衣（大竹しのぶ）だった。圭太は理衣との関係をもちろん隠し、絵恋の結婚は認められたが、新生活をスタートした二人が住む新居に理衣が突然転がり込み、奇妙な同居生活がスタートする。さらに、圭太は会社で左遷され、絵恋には内緒で転職活動を行うことに。理衣が日本に突然やってきた原因、そして圭太の再就職先で起こるトラブル……。ラブラブで幸せなはずの結婚生活も、年の差や思わぬ家族関係が原因でこじれてしまうことがある。しかし愛情の形は変わらない……のか？ 秘密を抱えた結婚生活がどう転んでいくのか、続きが気になる作品だ。
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※なお、配信予定は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
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