本作は、緑豊かな奥多摩を舞台に、人情とユーモアあふれる人々が織りなす人間物語と、謎が謎を呼ぶ殺人事件が融合されたヒューマンサスペンスドラマ。2014年にスペシャルドラマからはじまり、その後連続ドラマ化された人気シリーズ。
アリバイを証言する人物が現れ、殺人容疑で逮捕された日比野は釈放。捜査一課管理官の加倉井国広(北村有起哉)は謝罪に追い込まれ、捜査からも外されてしまう。納得がいかない江波敦史(寺島)らは、上に秘密で捜査本部を設置。加倉井に“独り言”で協力してもらいながら、独自に捜査を進める。
「僕は絶対に証拠を残さない」という日比野の言葉を聞いた軽部は、現場に残されていた証拠が“おとり”ではないかと推理。日比野は森神の殺害を自供し、凶器の裁ちばさみが見つかるが、それは、奥多摩を訪れていたバッグアーティスト・霧下真澄(映美くらら)のもの。その後、真澄と麻生つむぎ(椚ありさ)は姉妹であることが明らかになる。
つむぎの死を逆恨みした森神に襲われた真澄が、とっさに手にした裁ちばさみで森神を刺殺。日比野は姉妹の夢を守るため、「利他の精神」で森神殺しの罪をかぶっていたのだ。かつて日比野に教えられた言葉を思い出し、「いまこそ、目の前にいる一番大切な人をどうやったら幸せにできるのか、考えてみてください」と語りかける軽部に、日比野は目を細め、警察に連行されていくのだった。
それから月日が流れたある日のこと、江波がいつものように勤務していると、軽部から一通の手紙が届いて……。
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