日本のあの漫画家も、あのドラマも… 今も昔も世界中を魅了し続ける純愛物語"シラノ" – 映画

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1897年の初演以降、幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されているエドモン・ロスタンによる戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」。世界中を魅了し続けるその純愛物語にインスパイアされた作品は、今もなお誕生している。

映画『プライドと偏見』『つぐない』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築したミュージカル映画『シラノ』が2月25日(金)より公開となる。

舞台は17世紀フランス。 剣の腕前だけでなく、優れた詩を書く才能をもつフランス軍きっての騎士シラノは、仲間たちからも絶大なる信頼を置かれていたが、自身の外見に自信が持てず、想いを寄せるロクサーヌに心に秘めた気持ちをずっと告げることができずにいた。

そんな胸の内を知らないロクサーヌはシラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、こともあろうにシラノに恋の仲立ちをお願いする。複雑な気持ちを抱えながらも、愛する人の願いを叶えようとするシラノは、溢れる愛情を言葉で表現する才能がないクリスチャンに代わって、自身の想いを文字に込めて、ロクサーヌへのラブレターを書くことに...。

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剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のティリオン・ラニスター役でお馴染みのピーター・ディンクレイジ。また、シラノの親友であり思い人であるロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』などで知られる注目の若手女優ヘイリー・ベネットが演じ、ロクサーヌが片思いをする口下手なクリスチャンを『WAVES/ウェイブス』『NCIS:ニューオーリンズ』などに出演するケルヴィン・ハリソン・Jr.が扮する。

過去、1990年公開されたジェラール・ドパルデューの主演映画や、シラノを現代劇にしたコメディ映画『愛しのロクサーヌ』など演劇だけでなく、様々な映像作品が作られてきた「シラノ・ド・ベルジュラック」。近年では、シラノ誕生秘話を描いた伝記ドラマ映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』や、ジェームズ・マカボイ主演のナショナル・シアター・ライブなど、"現代のシラノ"が誕生し続けている。

中でも話題となったのが、現代のアメリカの田舎を舞台に描いたNetflix『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』。成績優秀な少女がアメフト部の少年のラブレターを代筆し、三角関係へと発展する、まさにシラノのストーリーラインとなっている。

また日本でも、シラノにインスパイアされた作品は数多く存在する。三船敏郎主演の映画『或る剣豪の生涯』はシラノ翻案の時代劇で、今から60年以上も前にすでに誕生していた作品。漫画家の手塚治虫もシラノが好きだったようで、シラノを漫画化した『快傑シラノ』や『ブラック・ジャック』には「気が弱いシラノ」と題したオマージュを捧げているストーリー回も。そして、ドラマ『わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた』では、ラブレターの代筆ではなく、主人公・白野(多部未華子)がデート中の社長(高橋一生)にスマホを通して"セリフ"を与える様子が描かれている。

色褪せない純愛物語、映画『シラノ』は2月25日(金)より全国公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『シラノ』© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

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