教材として開発された資産運用デザインゲーム。
4月から高校の家庭科で「資産形成」に関する授業が始まります。若いうちから投資や金融の知識を学んでもらおうという狙いですが、27日、愛知県の高校では新年度に先駆けて資産形成の特別授業が行われました。
名古屋市にある中京大学附属中京高等学校。Web会議システムを使って、家庭科の時間に資産形成の特別授業が行われていました。
使われていたのは、教材として開発された資産形成のゲームアプリです。年収が異なるスポーツ選手や会社員、医者など6種類の職業から1つを選択。収入のうち、銀行への預金や債券、株式への投資に何%のお金をかけるかなど、運用計画を立て、65歳まで資産を増やすことを目指します。
順調に資産が増えるときもあれば、証券会社が倒産するというイベントが発生して、株式に投資したお金が半減することも。体験した生徒たちは
「自分が大人になって仕事し始めても、株をやろうとは考えたことはなかったんですが、少し興味を持てたし、もっとちゃんと詳しくなったら投資をやってみたいなと思いました」
「今はゲームだから、人生ゲームみたいで楽しくできてるけど、実際将来自分がやるとなるとすごく不安」
との反応が返ってきました。
一方、家庭科教諭の山元亜弥子さんも、資産形成の授業は初めての体験。実際に少額投資にも挑戦するなどして準備に追われています。
「本当に自分がやってきていないことだったので、今回のゲームの使用は今後の授業の参考になる」(山元さん)
このゲームを作ったのは、スマートフォン向けゲームなどを手がけるIT企業。金融商品の仲介業者などと共同で開発しました。まずは普及させることを目的に、ゲームは無料で公開しています。
「教育で使ってもらうところもあるので、すぐビジネスにつなげていくにはなかなか難しい。今回の取り組みで得た知見を生かして、社会人に向けた金融教育というところでビジネスチャンスがある」(エイチームフィナジーの林和樹社長)
※ワールドビジネスサテライト
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