鍋でもいいし、生でもおいしい牡蠣は我々他県民には冬のごちそうだが、広島県民にとってはあって当たり前、毎日にように食べるものらしい。一回で何個くらい食べるのかを聞くと「個数で言われても・・・何バケツぐらいだから」と平気な顔で答える。「高級品じゃない。買うものではなく、もらうもの。一斗缶で」と豪快なことをおっしゃる。
さてそれほど大量の牡蠣を、広島県民はどう食べているのかが気になる。よく食べるからこそ、おいしさを引き出す食べ方を知っているはず。広島県民にリサーチした結果をみなさんに教えてしまおう。
第5位:焼き牡蠣
広島県民によれば「ぷっくらふくらんでプリプリになる」そうで、焼くことで食感がさらに良くなるのだという。「みんなで焼いて食べるのが楽しい」と、バーベキュー的に食べる楽しさを挙げる人もいる。冬になると各港に牡蠣小屋が開設され、県民たちが仲間と集まってワイワイ牡蠣を食べるのだ。
第4位:牡蠣の土手鍋
鍋の縁にたっぷり味噌を塗り、野菜を入れて昆布だしを加える。最後に牡蠣を盛りつければ、土手鍋の完成。香ばしい味噌をだしに少しずつ溶かして「味変」を楽しむのが土手鍋の食べ方だ。牡蠣に味噌がしみしみでさらにおいしくなる!
第3位:電子レンジでチンした牡蠣
これは他県民があまり知らない食べ方。しかも簡単だ。あるお宅を訪れると、冷蔵庫から殻付きの牡蠣が出てきた。広島では養殖業者から直接殻付きの牡蠣を買うのが当たり前。家にあるのは普通なのだ。殻付きの牡蠣をお皿に並べてラップをし、そのまま電子レンジでチン!約5分でおいしそうな蒸し牡蠣の出来上がり。鍋で蒸すよりレンジの方が塩味が出ておいしいのだと言う。
第2位:牡蠣めし
お米に白だしや薄口醤油、酒を入れてにんじんなどの野菜の上に牡蠣を下が見えなくなるくらい入れて炊飯器スイッチオン。これだけでおいしい牡蠣めしの完成だ。これがあれば、おかずは何もいらない!牡蠣をどっさり入れればごはんに味がしみておいしいこと間違いなし!
第1位:牡蠣フライ
これはちょっと意外。フライが1位なの?だが広島県民が言うには「他県で牡蠣フライを食べたけど自分のイメージと違ったので、それ以来他県では食べません」我々の知る牡蠣フライと何がそんなに違うのか?
牡蠣フライが人気の食堂に行ってみると、行列が。出てきた牡蠣フライは、ん?でかい!一般的な牡蠣フライと比べると、1.5倍か2倍くらいある!お客さんが言うには「弾力があって私は一口で食べきれない。」大きい上に弾力があるから食べ応えが全然違うのだろう。
このお店ではタルタルソースではなく、ケチャップとマヨネーズを混ぜたオーロラソースが出てくる。大きな牡蠣にパン粉をつけてから5時間ほど寝かせるのもポイントらしい。
うむむ、こんな牡蠣フライ食べてみたい!でも大きな牡蠣は広島に行かなきゃ手に入らないかも。とりあえずこの週末は、スーパーで手に入れた牡蠣で、土手鍋や牡蠣めしをやってみたいね!
【文:境 治】
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