FRB(連邦準備制度理事会)は15日に開いたFOMC(連邦公開市場委員会)で、テーパリングを加速することを決定しました。量的金融緩和を来年3月に終える方針で従来の想定より前倒しします。また、来年2022年には3回の利上げを見込んでいることも明らかにしました。
「資産の買い入れ規模の縮小を加速する。インフレ圧力が高まり、労働市場も改善した。もはや政策支援を増やす必要がない」(FRBのパウエル議長)
FRBは現在、国債とMBS(住宅ローン担保証券)の購入額をあわせて毎月150億ドルずつ減らしていますが、来年1月からは減額の規模を2倍にして、毎月300億ドルずつ縮小します。このペースでの減額が続けば、来年3月には、国債などの購入額がゼロとなり、量的金融緩和が終わることになります。
声明文では、高いインフレ率が続く状況について、これまで使ってきた「一時的」との表現を削除し、警戒感を強めました。また、FOMC参加者が、政策金利の見通しを示したドットチャートでは、来年2022年と2023年はそれぞれ3回ずつ、2024年には2回の利上げを見込んでいることを示唆しました。
※Newsモーニングサテライト
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