米専門家インタビュー FRBの利上げペース「慎重に」<モーサテ>

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マッケイ・シールズのスティーブン・フリードマン氏

月曜恒例、アメリカの専門家インタビューです。11月の消費者物価指数は前年比でおよそ39年ぶりの高い水準となりました。取材したマッケイ・シールズのスティーブン・フリードマン氏はFRB(連邦準備制度理事会)がインフレを抑え込むために早期の利上げに踏み込むとみていますが、そのペースは慎重になると予想します。

「(物価上昇率を考えれば)来年のFOMC会合では、毎回利上げを行うことも強いていえば妥当だ。ただインフレ抑制と経済成長・労働市場は常に天びんにかけなければならない。重要なのは景気後退することなくインフレを抑制できる、適度な速さで利上げできるかだ。FRBは景気後退のリスクがあるからこそ、利上げのペースには少し慎重になるのでは。オミクロン株が経済の回復を妨げない場合、来年3月から3~4回利上げを行うだろう」(フリードマン氏)

市場の一部では、人々が高い物価上昇率を当たり前だと捉えるようになった結果、より高い賃金を求め、それがさらなる物価の上昇を招く悪循環に陥るとの懸念があります。ただ、フリードマン氏は、こうした連鎖が起こるリスクは低いとみています。

「ミシガン大学の消費者調査では5年先の期待インフレ率は3.0%だった。FRBが利上げでインフレを抑えられると人々が信じていることのあらわれだ。ただ今後、高いインフレ率が続くとの期待が、労使交渉を通じ賃金に反映されれば危険信号だ。FRBが早期の利上げ姿勢に転じたのは、このような可能性を恐れてだろう」(フリードマン氏)

※Newsモーニングサテライト


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