夏目漱石も絶賛した九州の名門・修猷館高校。コロナ禍で途絶えた伝統行事復活に挑む”十里長”に密着!

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歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時 ※11月29日は夜11時放送)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。




今回の主人公は、創立237年を迎えた「福岡県立修猷館高等学校」に通う、生徒会の本田萌くん(2年生)。生徒会の若きリーダーと、サポートする応援団の奮闘を追った。

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福岡市にある名門、福岡県立修猷館高等学校(以下、修猷館)。1784年に開校し、江戸時代の藩校を起源とする伝統ある学校だ。

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毎年、東大・京大をはじめ、有名大学に多くの生徒が合格。230年以上にわたり、数多くの優秀な人材を輩出してきた。その教育水準の高さは、他校で教師をしていた文豪・夏目漱石も視察に訪れ絶賛したほど。卒業生たちは各界で活躍し、内閣総理大臣や芥川賞・直木賞作家など、多くの著名人も輩出している。

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そんな修猷館には、一風変わった「十里踏破遠足」という行事がある。それは、1日で40kmもの距離を歩き抜き、その意義は生徒一人ひとりが考えるという、修猷館らしい伝統行事だ。しかし昨年(2020年)はコロナ禍で中止になり、その伝統が途絶えてしまった。

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生徒会を訪れると、今年こそはと「十里踏破遠足」の復活にかける生徒たちがいた。それが執行部の3人だ。コースを入念に下見して調べ、歩行経路、時間設定、危険箇所での交通誘導などを、ほぼ3人で取り仕切る。

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中でも責任重大なのが"十里長"の本田萌くん。十里長を担当するのは年に1人で、前年に中止されたことにより今年の開催にあたって難易度が上がっているが、やりがいを感じているそうだ。幼い頃から修猷館に入るのが夢だったという萌くん。「修猷館は校則が自由で生徒手帳もない。伝統があって、自由な校風」とその魅力を語った。

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憧れの修猷館に合格したものの、コロナ禍で通学ができず寂しい日々が続いた。昨年の6月からようやく通学できるようになり、多くの仲間と巡り合うことができた。「今年こそ、仲間と一生の思い出を作りたい!」と、夜7時過ぎに帰宅したあとも遅くまでオンライン会議に励む。「今の2年生って、何も行事をやっていない学年なんですよ。行事ができなかった世代って、今までいないと思うんですよね。『修猷館の行事は、本来こういうものだ』というのを、みんなに示せるようにしたい」と、復活への思いを語った。

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連日、会議を繰り広げる萌くんたち。そんな執行部の3人には頼もしい味方がいた。応援団の塚野志歩美さんと浅田夏希さん(ともに2年生)だ。「十里踏破遠足」では、応援団は"長ラン"に下駄履きで参加する。しかも大きな団旗を掲げ、先導しなければならない。過酷な本番に向け、後輩の指導にも熱が入る。

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塚野さんは「団旗を持って先頭を歩くことで、後ろの人を鼓舞することが目的。旗の重さは風が吹いたり濡れたりすると変わりますが、本番では、風が強いから旗を下ろすというわけにはいかない」と、厳しく指導する理由を語る。浅田さんは「自分は、やりきれたことしか考えていないので。そのためのプロセスを一つひとつ考えながら、先を見据えている」と力強くコメント。塚野さんも「不安はあるけど楽しみ。『やってやるぞ!』という感じです」と笑顔で答えてくれた。

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応援団という力強い味方を得た萌くんに、リーダーとしての資質が問われる日がやって来た。有志を含む総勢30人で、早朝から実際のコースを歩くリハーサルの日。応援団の塚野さんも、1年生を3人連れて駆けつけた。萌くんが考えた今年のコースの有力候補は、博多湾に浮かぶ志賀島に向かうルート。全長40kmを9時間かけて歩くことになるが、時速4km以上のスピードで9時間も歩き続けるのは、元気な高校生たちにとっても過酷だ。

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執行部のメンバーは、萌くんが先頭に立ち、最後尾で参加者たちを見守る「副担当長」と、列の乱れを整える「整軍長」にわかれ、参加者たちをサポートしていた。ところが全員が渡りきれないうちに赤信号になり、列が途切れてしまうトラブルが発生。休憩地点に到着した頃には、予定より30分以上遅れていた。少しでも早く出発したい萌くんだが、トイレに行くなどして予定どおりに出発できない生徒も。

その後もたびたび赤信号で列が分断され、スタートから4時間でようやく中間地点に到着した。すでに体力は限界だが、ここで応援団の塚野さんが動いた。なんと取り出したのは、下駄。

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疲れている参加者たちを鼓舞するため、本番さながらに下駄履きで歩くという。1年生の団員3人は、下駄を履くのも初めて。塚野さんも疲れているはずだが、応援団として決して弱音は吐かない。これぞ、伝統ある修猷館の応援団だ。

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応援団の奮闘が疲れきった参加者たちを奮い立たせ、スタートから7時間、1人の脱落者も出さずに30km地点に到着。しかしまだ残り10km、ここからが正念場だ。最後に待ち受けるのは、これまでの道とは一変する急な山道。萌くんは、この道中でどうしても仲間に見せたいものがあり、あえてこの厳しいルートを選んだ。

「きついだけの行事にしたくなくて。限界を超えたその先を見つけるような行事にしたい。山を越えて疲れきったあとにこの景色を見るのは良い思い出になるんじゃないかと思って選びました」。

萌くんが最後に参加者たちに見せたかった景色とは...続きは番組で確認を!

番組では他にも、「夏目漱石修猷館参観報告書」などが展示されている資料室、萌くんを支える生徒会執行部メンバーの思いや、応援団の練習風景、萌くんの夢などを紹介する。

この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!


11月29日(月)夜11時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、「地元小学生に感動を!有観客での文化祭を決断した生徒たちの挑戦」と題して送る。

今回の主人公は戦後の広島市に設立された私立の男子校、広島学院中学校・髙等学校の生徒たち。最大の行事である文化祭を指揮する文化委員長の高校2年生・土岐直弘くんとその幹部は危機感を抱いていた。土岐くんは小学生の時に独創性に溢れた広島学院の文化祭に感動し、進学を決めた。しかし、彼を容赦なく待ち受けていたのは新型コロナウイルスだった...。

昨年は広島学院の文化祭を楽しみに来る地元の小学生たちを全く受け入れらなかった。そこで今年は感染症対策を考案し、来客を招いて実施することに。だが、現場では思わぬトラブルの連続! 非常事態下での行事を通じて、人の上に立つことの難しさを実感し、懸命に尽くす精神を育む若きリーダーたちに密着した。

どうぞお楽しみに!

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