昨年、史上最高の生産量を記録（日本即席食品工業協会）した袋麺。これまで1万5000食以上のインスタントラーメンを食べてきた、インスタントラーメン専門店「やかん亭」代表 大和イチロウさんにその人気の秘密を聞いてみると「全国各地の名店の味を再現した袋麺や、ご当地ならではの新作袋麺が続々出ているんです」という。
そこで今回は、今年の新作ご当地袋麺3選と、大和さんのイチ押しポイントをご紹介。
■山口発／名物を皮ごと麺に！モチモチ食感
池本食品「岩国 蓮根麺 坦々スープ」357円
©︎日本テレビ
山口県岩国市は日本有数の蓮根の産地。白花種（白い花の咲く種）の「岩国れんこん」は、太くもっちりとした食感が特徴。そんな名産の蓮根を練りこんだ、今年1月に発売された袋麺。
大和さんのイチ押しポイントは茶色の平打ち麺。「岩国の蓮根を皮ごとすり麺の生地に練り込んでいて、濃厚な茶色なんです。蓮根の風味も強く、驚異のもっちり感なんですよ」という。
60時間かけて乾燥させつつ熟成させることで、麺のモチモチ感を極限まで高めているそう。
また、坦々スープはゴマとラー油をたっぷりきかせた濃厚テイスト。お子さんも食べやすいよう辛みは抑えているという。
■北海道発／地元ピリ辛食材で止まらない味！
藤原製麺「山わさび冷しラーメン」129円
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北海道旭川市発、3月発売の袋麺。一見普通の冷やし中華に見えるが、大和さん曰く、麺も風味もまるで別物だという。
タレは、醤油ベースにお酢などを加えた甘酸っぱい味。お好みの具材をトッピングすれば夏にピッタリ、冷やしラーメンの出来上がり。
大和さんのイチ押しポイントは、コシのある縮れ麺。「こちらの麺は、二夜干し麺というもの。ゆでるとまるで生麺のような風味、食感を生み出してくれるんです」という。生麺を乾燥室で2日間かけてじっくり乾燥。細麺とは思えない、ツルツル・モチモチの食感が味わえるそう。
別添えの香味油には北海道産の山わさびが入っている。山わさびとは、白い西洋わさびのことで、北海道では明治の頃から栽培されクリアでツンとした辛みが特徴。その辛みと風味が落ちないよう、あえて別添えにして後でかけるようになっている。
■山形発／名店の味を徹底再現！
ノリット・ジャポン「UMAMY 名店の一杯 中華そば雲ノ糸」 324円
©︎日本テレビ
山形県鶴岡市発、4月発売の袋麺。煮干しだしにこだわったスープが人気を呼ぶ2017年オープンの煮干し中華専門店「雲ノ糸」の味を、自宅でも食べられるよう徹底再現したという。
麺は、中太の生麺をゆっくりと乾燥させてつくった熟成麺。通常より長い5～6分ゆでることで、水分をたっぷり吸ってモチモチになり、お店の味を再現。
大和さんのイチ押しポイントは、その麺と絡ませる煮干しスープ。「数種類の煮干しを厳選してダシを取っているから、うま味がまったく違うんです」という。このスープは、うま味の強い真イワシなど数種類のイワシの煮干しでダシを取っている。
さらに、そのスープを生かした大和さんおすすめの食べ方について聞くと「ゆでた麺に生たまごを入れて、ネギなどを添えて煮干しスープをお好みの量をかけてかき混ぜてください。そうすると釜玉風のラーメンにもなっておすすめです」とのこと。
これらの商品は、インターネットの通販サイトや各メーカーの公式ホームページなどからお取り寄せが可能。
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