【ネタバレ】『リコカツ』北川景子&永山瑛太演じる夫婦、波乱の新婚生活が幕開け

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離婚に向けた活動(離婚活動)がテーマとして描かれる、北川景子と永山瑛太によるドラマ『リコカツ』(TBS系)の第1話が、4月16日に放送された。

これまでもスピード離婚を描く作品は、永山瑛太主演の『最高の離婚』(2013年、フジテレビ系)をはじめいくつかあるが、本作では出会って3カ月、結婚するまでに5回くらい会っただけの「交際0日婚」カップルの姿を描いている。

この条件だけ聞くと「そりゃ、離婚するわ」と思う人は少なくないかもしれない。だが、そもそも2人が結婚した理由や出会った状況はかなり特殊で、ある意味運命的なものだったのだ。

主人公・水口咲(北川景子)は、大手代理店勤務の父、「美魔女」と呼ばれる母のもとで自由奔放に育ち、ファッション雑誌編集部に勤務する。しかし、33歳にして5年間付き合っていた元カレに「結婚のイメージが湧かなくて」と言われ、そんなときに雪山で遭難し、ヘリコプターで現れた自衛官の緒原紘一(永山瑛太)に救出されるのだ。

しかも、運命的な出会いの後に初めて再会したその日に、結婚を申し込まれ、「この人に賭けてみよう」とその申し出を受け入れる。危険な匂いしかしないが、それほどまでに元カレに費やしてしまった5年間の傷が深いのかもしれない。

結婚してみるとわかる価値観の違い、生活スタイルの違いなど実際、誰にでもあるもの。それにしても、この2人の場合は違いすぎる。紘一は自衛官の厳格な家庭に育った堅物だ。咲の希望で東京に住むことになったため、朝4時起きというのは仕方ないにしても、家の中に「家訓」を張って唱和させられるのはなかなかしんどいものがある。服のセンスは壊滅的だし、外食で行くのは、ご飯・唐揚げなど全て大盛りの店。

ただし、そうしたものは二人の妥協点を探りつつ改善していく余地が十分ありそうだが、咲はそこまで溜まっていた不満をぶちまける。すると、紘一は律儀にメモをとるのだった。逆ギレしないでメモをとるような生真面目さ、不器用さを可愛いと思えればうまくいくのかもしれない。だが、言われっぱなしだった紘一が咲に「家訓」を馬鹿にされたことで、とうとうキレ、新婚早々で離婚を決めることになる。

ファッションセンスやインテリアなどのセンスをバカにされるのは、あくまで個人的なことだが、「家訓」は彼が生まれ育ったベースにあるもの。他者に踏み荒らされたことが許せなかったのだろう。

しかし、離婚を決意すること自体は一瞬だが、いざ進めるとなると、盛大に結婚式をしてしまった都合上、なかなか難しい面もある。

そんな折、職場で咲にパワハラ疑惑がかけられる。仕事が順調な咲に対する後輩の嫉妬心からの言いがかりだが、何よりキツイのは「美人だから、顔が良いから、たいしたことない企画でも通してもらえる」と言われることだ。

華やかな咲だが、それは、実はこれまでの人生でずっと苦しんできたことだった。勉強を頑張って1人満点をとっても、可愛いから先生にひいきされると言われてしまう。だからこそ、紘一に言われた「外見は超一流だが、中身は・・・」が殊更に咲を刺激してしまったわけだ。

紘一の強烈なキャラによって、ドタバタに見えがちだが、女性の心理の描き方が丁寧で、実に現代的だと思ったら、脚本を手がけているのは、大石静のオリジナル脚本『大恋愛~僕を忘れる君と』(2018年、TBS系)や『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(2020年、日本テレビ系)などの恋愛ものの他、『IQ246~華麗なる事件簿~』(2016年)、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(2013年、共にTBS系)などに携わってきた泉澤陽子。

メインの2人以外に、年配夫婦などさまざまなリコカツが描かれるらしいのも、今後の注目ポイントだろう。

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【第2話(4月23日[金]放送)あらすじ】

交際ゼロ日婚を果たしたが、お互いのあまりの不一致に離婚を決意した咲(北川景子)。しかし、歩道橋で足を滑らせた自分を身を挺して守ってくれた紘一(永山瑛太)の頼もしさと、「まだ君の夫だから」という優しい言葉に心が揺れる。
そんな時、事件が起こる。紘一の母・薫(宮崎美子)が離婚届を残して家を出て行った。2人で緒原家に駆けつけると、父・正(酒向芳)は心配するでもなく、紘一の妻である咲に当たり前のように夕飯の支度を要求。そんな義父の態度にも、それを何とも思わない様子の紘一にも、咲は腹を立てる。

翌日、咲は編集長の大崎(松永天馬)から、ラルフローレンの新連載の企画を聞く。連載を依頼する吉良夫妻を招いてパーティーを開くので、咲にも夫婦で出席してほしいという。成功させれば外されていた企画の担当に復帰するチャンス。パーティーは苦手だと渋る紘一を「離婚後に自活するには、仕事は大事。これもリコカツ!」と説得する。

その数日後、紘一は隊長の重森(菅原卓磨)から、今年のバーベキュー大会には夫婦で参加するよう念押しされる。しかし、パーティーと同じ日であることに後で気づいて、咲と大喧嘩に。すれ違いばかりで落ち込む咲は、久しぶりに行ったレストランで元カレの貴也(高橋光臣)と偶然再会し・・・。
一方、咲の実家でも事件が起こっていた。母・美土里(三石琴乃)が夫・武史(佐野史郎)の浮気を確信。証拠を押さえようと密かに行動を起こす。

◆放送情報
『リコカツ』
毎週金曜夜22:00からTBS系で放送中。
地上波放送後には、動画配信サービス「Paravi」で配信。
Paraviオリジナルストーリー「リコハイ」も独占配信中。

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