京都で創業140年。ブリキや銅、真鍮など金属製の茶筒を作り続けている「開化堂」。創業当時からの伝統技術で作られる茶筒が、海外で高い評価を受け大ヒットしています。
絶妙な閉まり具合の茶筒
開化堂の茶筒の特徴は、自重だけで落ちていき閉まるフタ。
力要らずで軽く閉まるのに高い密閉性があるので、中に入れているお茶が湿気ることはありません。この絶妙な閉まり具合は、フタが茶筒に接触するところに膨らみを持たせているから。
膨らみは、手作業での叩き出しによるもの。ほんの少しでも歪みがあるとフタがうまく落ちないため、その調整はミクロサイズの精度です。
まさに代々受け継がれた匠の技だからこそ作り上げられるものです。
世界で高く評価
実は、開化堂の茶筒は京都のお店を訪れた外国人から「キッチンで使う」目的で買い求められていました。さらに、イギリスの紅茶屋さんも密閉性の高い開化堂の茶筒に注目していたことから、開化堂の6代目はイギリスに渡り茶筒を実演販売。すると、たちまち大評判に!
この海外での反応を受け、パスタケースやコーヒー豆ケース、ティーセットなど海外でも売れる商品を次々と開発。
今や開化堂の商品は、イタリアやフランスなど海外13か国で販売されています。
また、この高い技術は日本でも評価され、茶筒の気密性がわかるスピーカーをパナソニックと製作。今後の販売が予定されています。
販売へのこだわり
海外で販売するにあたり、開化堂では商品の取扱いをお店に置いてもらえる所だけに限定し、ネット販売だけのお店では買うことができません。
その理由は、実際に商品を手に取り、触ってみて初めてわかるものだから。この商品へのこだわりが、かえって開化堂の名を世界に知らしめることになりました。
代々受け継がれた日本の伝統技術が、世界でも高く評価されるとは素晴らしいことですね。
店名:開化堂
住所:京都府京都市下京区河原町六条東入
住所:京都府京都市下京区河原町六条東入
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