【ネタバレ】『キワドい2人』山田涼介&田中圭「信じる弟VS疑う兄」の攻防

取得元:https://dogatch.jp/news/tbs/plusparavi_86579/detail/

山田涼介と田中圭が凸凹バディの刑事を演じ、池袋の町で起こる凶悪事件に挑む『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』の第3話が、9月25日に放送された。

黒木(田中圭)が異母弟の神崎(山田涼介)の家に無理矢理押しかけたところから始まった同居が、すでに板につき、互いに無意識に口げんかしながら揃って出勤するくらいの関係になっていて、なんだか可愛い。そんな2人をあたたかく見守るチームもまた、ファミリーっぽい。

今回のテーマは"アポ電強盗"による特殊詐欺だ。被害者全員が同じ社交ダンスクラブに通っていたことから、神崎らはその社交ダンスクラブに潜入する。

しかし、比較的犯人がわかりやすいこのドラマにおいても、第3話はおそらく最速で分かってしまう展開となっている。なんなら事件が起こる前に、ゲスト出演の配役(今回は清水尋也という若手の実力派であること)からしても、犯人がわかってしまうのは、もはやこのドラマではおなじみのパターンだ。

とはいえ、それでガッカリする必要はない。もう一つ、このドラマにおいては、生真面目で優等生で"人を疑うことを知らない"神崎が「そんな人間には見えない=犯人(※今回は、おばあちゃん思いの孫)」という図式もすでにできあがっている。それだけに、視聴者は「犯人探し」をするよりも、兄弟・チームそれぞれのテンポの良い掛け合いを楽しむ中で、情にほだされ、感情的になってしまう神崎の"暴走スイッチ"がいつ入ってしまうのかをハラハラしながら見守る流れになっている。

特に今回は「信じる弟VS疑う兄」がテーマだ。人としては「信じる」ほうでありたくとも、本来、刑事は「疑う職業」だ。にもかかわらず、常に疑ってかかる兄に対し、「どんなふうに育ったら、そんなに人を疑うようになるんですか」と言ってしまう神崎。これは刑事としても、また、「異母兄弟」という関係性においても絶対禁句である。

そして案の定、今回も肝心な張り込み中に、老人に対する暴行を見ていられず、飛び出してしまった神崎。しかし、その結果、神崎自身が「そんな人間じゃない」と思っていた、信じたかった犯人の姿を見てしまうことになる。

しかも、「おばあちゃん思いの孫」ではなく、認知症の老人のもとに、孫になりすまして入り込んだ人間だという事実もわかる。

間違いだらけの未熟な神崎だが、たった一つ、信じ続けていた犯人の「一緒に過ごしていた、この認知症の老人を傷つけることはできない人間」という部分が、結果的に誰も負傷させず、この事件を解決に導いた。

捜査で犯人をつかまえることのできるキレ者の兄に対し、犯人の背景・心情を理解し、最悪の事態から救うことのできる弟。実は捜査上でも良い相棒になりつつある。

しかし、そんな2人が、「異母兄弟」ではなく、実は「刑事の子どもと、犯人の子ども」だったらしいことが見えてきた。予想よりヘビーな過去だが、この平和で楽しい『K2』の世界が失われてしまうのか・・・?

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【第4話(10月2日[金]放送)あらすじ】
池袋署・強行犯係の元に、高校生の橘望美(蒔田彩珠)行方不明事件の一報が入る。神崎隆一(山田涼介)や黒木賢司(田中圭)らは、望美が自ら家出をしたと訝しむが、文科省のキャリア官僚でもあるシングルマザーの美咲(奥貫薫)が誘拐の疑いがあると訴えていることを知り、捜査に乗り出す。しかし事件発生当日、美咲は些細なことで望美と口論になり、山中に望美を置き去りにしていたことが判明。美咲の証言が気になった黒木は、末長光一(八嶋智人)に彼女の身辺調査を願いでる。

いっぽう神崎は、行方不明となった望美の素顔を探るべく、学生に扮して望美の同級生の元へ。さらに、黒木らにキケンな掛けを持ち掛ける――。

◆番組情報
『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』
毎週金曜22:00からTBSで放送、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で地上波放送後より配信中。
ジェシー演じる諸星が主人公のParaviオリジナルストーリー『キワドくなりたい男』も独占配信中。

関連リンク
【ネタバレ】『浦安鉄筋家族』伏線回収!大沢木家の家族愛にまさかの感動

【ネタバレ】『キワドい2人』山田涼介&田中圭「信じる弟VS疑う兄」の攻防

増田貴久主演『レンタルなんもしない人』に唐沢寿明出演決定!男の約束果たす

ジャルジャル『KOC2020』王者に!「諦めずしつこく続けてよかった」

『キングオブコント2020』を3倍楽しむ!ラリー遠田が選ぶ神コント5本

 

関連記事:

    None Found