膨大な資格とスキルを武器に、腕一本で生き抜く大前春子役を演じる篠原さん。13年ぶりの復活について、作品に対する思いとは？ さらに、前作の撮影時の貴重なエピソードも語ってくれました。
―続編のお話を聞いたときの感想を教えてください。
すごくびっくりしました！ 13年ぶりに再び同じ作品をやるということ自体あまりないですし、嬉しさとともにプレッシャーもありましたね。13年という時間が経っているし、あの頃の自分じゃないからできるのかな？ という不安もあって。でも衣裳合わせをしたり、撮影が近づいてくうちに自信がついてきたというか。皆さんが支えてくださっているので、1人で頑張らなくても大丈夫なんだって安心しています。
―「ハケンの品格」はご自身にとってどんな作品ですか？
原作がないドラマなので、櫨山プロデューサーと脚本の中園ミホさんが、すごく細やかに丁寧に作ってくださった思い出の作品です。私自身、原作も何もないところからどうやって表現していけばいいのかを模索したし、始まる前にすごく考えさせられたのをよく覚えています。そういう部分も含めて熱い気持ちでやれた作品だったし、今回この作品を再びやりたいっていうスタッフの皆さんの気持ちをとても感じています。楽しみながら皆さんにお届けできたらいいなと思いました。
―前作に続き、反響も大きいのでは？
前作をやっていたときに親戚や知り合いからは「面白い！」と聞きましたけど、13年前ってスマホも持っていなかった時代だし、自分から感想を見たりもしないので、何も聞いてないんです(笑)。でも、今回の取材で「楽しみにしてます！」って言ってくださる方もいたし、「私、その時まだ14歳だったんです！」みたいな方もいて(笑)。14歳でも楽しんでくれた作品がまたできるっていうのはすごく嬉しいですよね。８歳の次男がたまたま動画配信サイトで前作を見てケラケラ笑ってくれてたんで、８歳の子でも通用するのかな？ と思ったら、ちょっとワクワクしました。
―13年経って、大前春子のキャラクターに変化はありますか？
大前春子のキャラクターは13年経っても20年経っても変わらないと思うし、それが大前春子の良さだと思うので、あえて変わらないようにしていこうかと。撮影の前に髪を切ったんですけど、これもまさに大前春子の髪型で、見た目も喋り方も基本的には変わらないです。前回の再放送を見てる感じになっちゃうんじゃないかっていうくらい(笑)。演じる上では、変化があるほうがラクだと思うんです。変えないほうが逆に難しいので、そこはチャレンジでもありますね。
―台本を読んで感じたことは？
大前春子としては何も変わってないですけど、「働き方改革」もそうですし、時代背景が本当に変わってきていますよね。でも派遣社員の働き方についてはあまり変わりがないどころか厳しくなっていることもあるそうで、そういう部分を代弁者として届けられたらいいなと思います。前作では、派遣と社員のバトルがありましたが、今回はどちらかと言えば派遣社員の働き方に関して苦言を呈する立場にもなるような、そんなメッセージが込められてるのかなと感じました。
―共演者の皆さんについてはいかがですか？
新しいキャストの方も参加されるということで期待感もありますし、前作の大泉洋さんや小泉孝太郎くんも出てくださるので、心強いですね。大泉くんにはいっぱい助けていただいたし、彼の味わいのあるお芝居がまた間近で見られるのも楽しみだなと思っています。
―13年前の撮影で印象的な出来事を教えてください。
現場が忙しくて、バタバタしていたんです。そんな中で、大泉くんと小泉くんと近くのとんかつ屋さんに一緒に食べに行って、そこのロースかつが美味しかったことかな。大泉くんが紹介してくれたお店なんですが、みんなすっごく忙しかったんで駆け足で行って、急いで食べて帰ってきて。とんかつが胃袋にいながら「あぁ～（胃が）もたれたね」とか言いながら、現場で撮影をしたなっていうのを覚えてます(笑)。だから、また行けたらいいですね。
―これからの撮影に向けて、準備していることを教えてください。
大前春子の喋り方がすごく早口なので、また頑張らなきゃいけないんですけど。自分で早口にしちゃったので、なんであんなことしちゃったんだろう…と思っています(苦笑)。今回も踊るシーンがあるので、フラメンコのレッスンも楽しみですね。あとは、大前春子は13年の間にスペインに行ったりしてるので、スペイン語についても前回よりもネイティブに近い言い方にしてみたり、そういう部分も気にしながらやっていけたらいいなと思っています。
「ハケンの品格」公式サイト
https://www.ntv.co.jp/haken2020/
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