【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』ハードカバーVS文庫の熾烈バトル!?

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安達祐実が本人役で主演、夢に現れる擬人化された"捨てられないモノたち"と向き合っていくドラマ『捨ててよ、安達さん。』(テレビ東京/毎週金曜深夜0:52~)の第七話が、5月29日に放送された。

ここまでに「安達さんの代表作と言われている作品の完パケが焼かれたDVD」から「前の結婚の婚約指輪」まで安達さんならではのオリジナリティ溢れる私物たちの一方で、初代ケータイや、輪ゴム&レジ袋のような汎用性の高い「あるあるネタ」がいろいろ登場してきた。

そんな中、今回登場したのは、美女二人。
「あの子を捨ててちょうだい」と松本まりかが言えば、徳永えりも「いいえ、この人を捨ててちょうだい」と負けていない。
妙に芝居がかっていると思ったら、二人は安達さんの本棚にある「大好きな小説」=小池真理子の「狂王の庭」だった。
しかも、姉・杳子(松本)はハードカバーで、妹・美夜(徳永)は文庫本であるとともに、ドロドロの恋愛小説の登場人物でもある。

本好きの人にとって同じ本が複数本棚にあることはよくあることで、「持っていることを忘れて、また買った」「実家などに置いてきた、あるいは友人に貸したままだと思い込んでまた買った」「出先で読むモノがなくてまた買った」といったケースから、「装丁違い」「版違い」「期間限定帯つき」などまで含め、いくつも持っていることがある。
当然、ハードカバーと文庫本の双方を持っているのもよくあるケース。ちなみに、文庫のほうは例の「輪ゴムとレジ袋」と一緒に来たものである。芸が細かいなぁ。

さて、ハードカバーは当然、「作家、編集者、デザイナーの愛の結晶」「格が違う」とプライドを露わにするし、文庫は「洗練されたミニマムデザイン」「姉さん(ハードカバー)は持ち歩かれたことがある?」と利点を主張する。

確かに、この二者にはそれぞれ別の意義があるだけに、別に捨てなくても良いんじゃないか・・・そう思う中、不意に可憐なドレス姿の幼女が登場。
「あたし? 電子書籍版です」と言い、何度も冷凍庫から氷を取り出してボリボリ食べる姿は、圧倒的に新しく、自由で、強い。二人の熱い議論が不毛に思えてしまうほどである。
安達さんは本棚がパンパンになるほど書籍を読み、台本は「紙派」と言っていたのに。でも、しっかり電子書籍も読んでいたのだった。

さらに、今回は第5話に登場した"安達さんを嫌っている(ように見える)女優"梶原ひかりが再登場。何かと共通点がある二人は、互いに「何冊も持っている」本を交換し合うほど仲良しになっている。

ちなみに、「狂王の庭」は「ダ・ヴィンチ」のインタビューで安達祐実が実際に大好きな小説として語っていたもの。

ところで、安達祐実といい、芦田愛菜といい、「天才子役」と言われてきた人には読書家が多い印象があるが、その理由って?

「脳内のスキマを埋めたいんだよね。『物語くれーっ!』って」

考えているうちに、ドラマの中の安達さんのセリフがリフレインした。

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【6月5日(金)放送 第8話あらすじ】
女性向けのライフスタイル雑誌の編集者から"毎号私物を一つ整理してほしい"という企画の依頼を受けた安達さん(安達祐実)。夢の中で謎の少女(川上凛子)の真相を探ろうとしていると、玄関に来訪者が。それは安達さんがかつて交際していた男性に釣り合うようにと無理して買った靴(早織)だった。かつてない程に卑屈な彼女は「捨ててください」と安達さんに頼み込む。
元彼との思い出詰まる靴に安達さんが下した決断は・・・?

◆番組情報
『捨ててよ、安達さん。』
毎週金曜深夜0時52分からテレビ東京で放送中。
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では、放送1週間前から先行配信中。

関連リンク
パラビ『捨ててよ、安達さん。』視聴ページ

ドラマ『捨ててよ、安達さん。』公式サイト

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