革命を起こした「携帯おにぎり」
「携帯おにぎり」とは、乾燥したお米が入った袋にお湯を注ぐと、にぎらなくとも美味しくてホカホカのおにぎりが出来上がるという、大ヒット商品です。
作り方は簡単。袋の上部を切り、カップラーメンのようにお湯を注いで15分待つだけ。
重さはたった42gで賞味期限は5年と、保存にも持ち運びにも便利。開発した尾西食品の担当者が「まさに革命」と太鼓判を押す、すごいおにぎりです。
ホカホカの三角おにぎりができるのは、なぜ?
① 三角形の秘密は、袋にあり
にぎらずに三角形のおにぎりができる秘密は、“袋の形”にあります。
きれいな三角おにぎりを作るために袋の下のスペースを正三角形にすると、その部分までお米が入りません。
次に袋の口を広くすると、お米は下のスペースに入るものの、おにぎりが三角形になりませんでした。
そこで、袋の口が“広すぎず狭すぎない、ちょうどいい形”を求め、試作を繰り返すこと一年。ようやく、“口の幅7cm、角度62°”と絶妙な調整がなされた袋で、きれいな三角おにぎりを作ることに成功しました。
② ホカホカの秘密は、お米
携帯おにぎりの袋に入っているのは、“アルファ米”。一度炊いたご飯を乾燥させたもので、お湯を加えると再びご飯に戻ります。
携帯おにぎりは、このアルファ米の特性を利用したおにぎりです。
発売後じわじわと販売数を増やした携帯おにぎりは、2019年には年間228万個を売り上げるまでに。さらにステイホームでおうちごはんが変化した2020年2月以降の月間販売個数は、通常平均の約15万個から約40万個へと、これまでの2倍以上に達しています。
おにぎりを手がけた尾西食品は、他にもお湯を入れるだけで簡単にできるカレーうどんやそば等、約30種の「保存用食品」開発に、力を尽くしています。
▪️5/31(日)の『がっちりマンデー!!』
がっちりマンデー!!
日曜あさ7:30~