リリー・フランキー、斎藤工の“才能”に太鼓判「変な人しかできないことが…」

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リリー・フランキーと斎藤工がW主演を務めるフジテレビの5週連続ドラマ『ペンション・恋は桃色』(1月16日スタート、毎週木曜25:25~※一部25:35~、関東ローカル)の取材会が11日、都内で行われ、リリーと斎藤が本ドラマの見所などを語った。

本作は、変わりゆく時代だからこそ……あえて、時代と迎合できない2人の主人公を中心に、器用には生きられない人々を描く人情ドラマ。彼らの織りなす日常に、“マドンナ”も加わり、くすっと笑えて、時に切ないストーリーが綴られていく。リリーは、寂れたペンション「恋は桃色」を営むテキトー中年男のシロウを、斎藤は、ひょんなことからそのシロウのペンションに居着くことになったワケあり青年のヨシオを演じる。

リリーはオファーをもらった当初を振り返り、「(オファーは来たものの)絶対放送されないなって思っていた。何にも決まっていなかったし、最初の台本を読んだ時はこれほとんど『万引き家族』じゃないかって思ったくらいだから」と苦笑い。しかし、そこから打ち合わせを重ねるうちにプロジェクトはどんどん具体化し現実味を帯びていったといい、「打ち合わせが続くうちに流れるパターンかなって思っていたら、台本も固まってきたぞって」と自身もやる気を持つようになっていったという。

リリーの背中を大きく押した要因の1つが、本ドラマにシロウの父役で細野晴臣が出演すること。そして昨年、細野がデビュー50周年を機に、自身のファーストソロアルバム「HOSONO HOUSE」をセルフカバーした「HOCHONO HOUSE」に収録されている「恋は桃色」も主題歌として使われることが決定した。

「細野さんが出てくれたらいいなって。でも僕からは『深夜ドラマに出ましょうよ』ってどんなに仲が良くても言えない」とリリー。だが、細野はあっさりオファーを快諾。リリーが「細野さん、なんで受けたんですかって思ったけど、きっと今年50周年で麻痺されていたんだと思います。細野さんが出ていただいて主題歌もしていただいて、相当下駄をはかせていただいた」と嬉しそうな表情を。

さらに、斎藤との共演もリリーが楽しみにしていたことの1つだ。斎藤は「打ち合わせを重ねるうちに、日々台本が変化していって魅力的なものになっていった。そこに関わる人、例えば細野さんとかの名前を聞いてこれは自分でも見たいドラマだなって思えるものだったんです」とオファーを受けた理由を明かす。「細野さんはハッピーエンド世代ではないけど名前を聞いて、たぎるものがありました。視聴者としての好奇心も感じました。細野さんの出演で贅沢な作品になったと思います」とリリー同様、細野にはリスペクトな感情を抱く。

リリーは「斎藤君とはお芝居で直接共演することはなかった。でも、監督の時から才能があると思っていたし、変な人だなって。変な人しかできないことがたくさんあるなって」とその才能に惚れ込んでいたという。

本作の仕上がり、続編の可能性についてもリリーは「俺がフジテレビの偉い人なら『ザ・ムービー』はこの時点で決めます。また(ロケ地の)山中湖に帰りたいし」と自信たっぷり。「次は夏に行けたら。夏の山中湖を舞台にするとかね」と構想を述べると、斎藤も「その理由でしか(続編は)ないかもしれない」とこれに同調。「撮影で実際にペンションにおじゃまし、数日間でペンションに恋した感じがありましたから」とリリーの構想に目を輝かせていた。

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