WORKMAN Plusの開発者は…おじさん?
ガテン系御用達の「ワークマン」。しかし今、作業着の機能性をおしゃれにアレンジしたアウトドア用品のお店「WORKMAN Plus」は若い女性に大人気で、ワークマンを利用する女性、通称「ワークマン女子」が増えています。
そんなWORKMAN Plusですが、実はそれらの開発担当をしているのは一見普通の「おじさん」に見える社員たち。果たしてどんな女心を掴む戦略があるのでしょうか?
女心を掴む戦略① 女性の本音は1対1で聞け
女性にウケる商品を開発するためには、女性の本音を引き出し商品開発に活かすことが重要。
例えば、商品のデザインについて女性社員を3人集めて聞き取りを行うときは、その後1人ひとり個別にヒアリングを行っています。
これは、同時に聞き取りを行っているときは、互いに探り合う感じになり実際には思っていないことを話してしまう可能性があるから。
1人ひとりから話を聞き直すことで、当初とはまったく違う意見や、言えなかった本音を引き出すことができます。女性ならではのコミュニケーションの特性にあわせて、本音を聞き出しています。
女心を掴む戦略② どこにいても女性の行動観察
女性の行動を観察することからアイディアを得て、ヒット商品を開発することもあります。
例えば、開発者が病院の待合室で診察を待っているとき、しゃがんだ女性スタッフのヒップポケットから携帯電話が落ちるのを見て思いついたのが、ポケットの位置を工夫した商品「ストレッチイージーパンツ」です。
太ももにポケットを配置することで、しゃがんでも、激しい動きをしても、物が落ちにくくなります。女性の行動を日頃からよく観察することで、女性のニーズに合わせた商品開発に活かしています。
女心を掴む戦略③ SNSでエゴサーチ
さらに、SNSでエゴサーチをし、ウィークポイントの改善に活かします。
例えば、アウトドア女子の「ワークマンの防寒靴は値段が安いから、BBQで火の粉が飛んで穴があいても平気」という呟きに着目。
防寒シューズの甲に燃え広がりにくいコーティングを施し、「火の粉が飛んでも穴があかない」という新機能を加えました。
女性の素直な気持ちが反映されるSNSを常にチェックして、女心を掴む戦略です。
ワークマンではほかにも、SNSでの「雨の日も女子ウケする可愛い靴を履きたい」という声にこたえたハイカットスニーカー型の防水シューズを開発。
さらに、雨の日に子どもを抱き上げにくそうにしていた様子を目撃したことから、動きやすいストレッチ素材のレインコートも生まれました。
ワークマンのおじさん開発者たちは、女性の本音やニーズを掴む戦略で、大人気の商品を次々と生み出していました。
お金のことが学べる!
坂上&指原のつぶれない店
(TBS系列:日曜よる7時~)