本作は、主演・反町さん×脚本・黒岩勉さんという、数々の話題作を世に送り出してきた2人がタッグを組む完全オリジナル作品。完全犯罪の殺人を可能にする未知の殺人球菌“ギフト”をめぐるサバイバル医療ミステリーとなっており、反町さんは大学病院で勃発する熾烈な権力闘争に巻き込まれていく病理医・藤巻達臣を演じています。
この度、そんな反町さんにインタビュー。うだつの上がらない病理医という役に「ハードルが高い、一筋縄ではいかない」と思ったそうですが、一体どのように役を作り上げていったのでしょうか。
黒岩勉さんの脚本は回収が素晴らしい
――本作のオファーが来た際、どのようなお気持ちに?
台本を読んで、ただの医療ドラマではないと思いました。ミステリアスで、見ている人を飽きさせない内容になっている。こういうテイストの作品にこれまで出演したことがなかったので、すごく楽しみになりました。
――脚本を手掛けるのは、ヒットメーカー・黒岩勉さん。脚本を読んでの印象も聞かせてください。
昨年放送されていた福山雅治さん主演の『ラストマン-全盲の捜査官-』を見ていても思ったのですが、黒岩さんが手掛ける脚本は回収が素晴らしい。台詞や出来事を放りっぱなしにせず、一つひとつ丁寧に回収するという印象でした。今回、撮影している中でも「これどうなるのかな?」と思ったことが次話でストーリーに組み込ませる形で上手く着地していて、すごいと思いました。
――先ほど「これまで出演したことのないテイストの作品」と仰いましたが、藤巻もこれまで演じてこなかったタイプの役柄だと思います。実際に演じてみていかがですか?
役を演じるにあたり、大きく分けて2つのパターンがあります。等身大で演じるか、自分にない部分を引き出して演じるのか。藤巻は後者で、全く自分の中にない性格設定だったので、役と自分を重ねるのではなく、自分から藤巻に向かっていかなければいけないと思いました。
――具体的に、どのような役作りをされたのでしょうか。
特に意識したのは、目線です。自分なりに解釈した藤巻は「人の目を見て話すタイプじゃない」と思ったので、そのように演じています。他にも「これはどうやって表現すればいいのだろうか」と悩む台詞・シーンが多く、そんな時は監督に相談しました。藤巻は僕にとってハードルが高い、一筋縄ではいかない役ですね。
見取り図・盛山晋太郎に演技アドバイス!
――臓器や組織にしか興味のない、ある種「オタク」な藤巻。それにちなんで、反町さんがとことん突き詰めている趣味などがあれば教えてください。
僕は釣りやゴルフなど色々な趣味を持っているのですが、その趣味をいかに突き詰めるかが大事だと思っています。突き詰めたら突き詰めたなりのこだわりが生まれますし、なにより自分のモチベーションに繋がります。ただ「やっています」というだけだと成長がないんですよね。藤巻も、好きなものを突き詰めるためにとことん勉強しているし、その結果、今回のストーリーのような新たな発見も得られる。僕も、趣味を突き詰めることで自分を理解したり、新しい自分を発見したりできています。
――今回、伊集院薫役で盛山晋太郎さん(見取り図)が出演します。『見取り図じゃん』のドッキリ企画で発表されましたが、盛山さんの反応を見てどう思いましたか?
僕が過去に出演していたドラマ『ビーチボーイズ』や『GTO』などがお好きだったということで、ありがたいですよね。共演をとても喜んでくれて、僕自身も嬉しくなりました。
――ドラマの現場で何かお話されたことは?
演技について少しアドバイスをしました。また、盛山さんは連ドラ初レギュラーということなので、できるだけやりやすい環境を整えてあげられたらと。僕を好きでいてくれるのはとても嬉しいのですが、いるだけで緊張しちゃうというような空気には絶対したくないと思い、良い雰囲気作りを心掛けていましたね。
――最後に、放送を楽しみにしている方へ見どころ・メッセージをお願いします。
最初にも言いましたが、本作はただの医療ドラマではありません。「サバイバル医療ミステリー」という少し特殊な内容となっており、1話ごとに展開がクルクルと変わっていくので、それに巻き込まれる藤巻や、身近な人々、嫉妬や復讐、裏切りなど、思いも複雑に絡み合っていて、本当にドラマとしてよくできていると思います。そちらに是非ご注目ください。
取材・文:米田香織
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