“奇跡の60代”宮崎美子「歳のせいにはしたくない」魅力的な生き方の秘密:ダメな男じゃダメですか?

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水ドラ25「ダメな男じゃダメですか?」(毎週水曜深夜1時放送 ※五輪期間中は1時10分放送)で、東京で偽りの人生を送る孫・田町権太(町田啓太)と入れ替わるスーパーポジティブなおばあちゃん・落合カツヨ役を演じている宮崎美子さん。ドラマの裏話をお届けしたインタビュー【前編】に続き、【後編】では宮崎さんご自身の魅力的な生き方の秘訣をうかがいます!

気持ちが動いてやってみることが大事


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――イケメンの孫と入れ替わったカツヨは、「いっちょ、スーパーアイドルになってやんべえよ!」と言っていました(笑)。宮崎さんご自身が青年と入れ替わったとしたら何をしたいですか?

「やっぱり"動ける"というのが楽しいだろうな、と思います。劇中でも、おばあちゃんが張り切ってダンスを踊ったりしていますが、ああいうのがいいですよね。腰も痛くないし、体も軽い。この入れ替わりは、孫よりおばあちゃんの方が絶対得してますよね(笑)」

――宮崎さんもYouTubeでボルダリングをされたり、アクティブですよね。

「カツヨさんは私よりもう少し年上ですが、年齢を重ねると年々いろいろなことができなくなるんですよ。だからこそ、"今"やろうと思うんですよね。来年だったら、もうできなくなるかもしれない。今始めたらまだ楽しめる。だから物事を始めるのに"遅い"ということはないと思います」

――「やりたいことに向けて正直に生きる」ということが描かれている本作。宮崎さんご自身の生き方にも、共通するものを感じます。

「気持ちが動いてやってみることって、本当に大事だと思いますね。ボルダリングもやってみたことによって楽しさと難しさが分かって。オリンピックでスポーツクライミングを見ていても、自分とはレベルが違っているのはもちろんですが、『こうすると指が痛いんだよね』とか『その姿勢辛いよね』とか共感できるし、楽しめるし、世界が広がるんですよね。いくつになっても勇気を持ってやってみたら、知らないことを知れて、味わえて、楽しいですね」

――宮崎さんはクイズ番組でも大活躍されていますが、体を動かすこと以外に知識のインプットなども常にされているわけですよね?

「最近、脳のどこかにしまっている知識が取り出しにくくなって(笑)。でも、歳のせいにはしたくないので、新聞をよく読むようにはしているかな。あとは、現場で年齢の違う方とお話ししたりすると、新しい知識が得られますね。今回も、町田くんと、葛西さん役の深川麻衣さん、中野くん役の加藤清史郎さんも交えて4人でジェンガをするシーンがあって。私は、カツヨと入れ替わった田町を演じているから、みんなの同年代みたいな気持ちになって、ワクワクして楽しかったですね」

――2020年には芸能生活40周年を迎え自身初のカレンダーを発売、2021年には歌手デビュー40周年を記念したアルバムもリリースされ、大きな話題となりました。

「同級生や友達から『頑張ってるね』とか『励みになるわ』と言われたのが嬉しかったです。還暦を過ぎると、会社勤めしていた同級生たちも定年退職で、これからまた違う人生を、という時期になっていて。そんな中で、"まだチャレンジできるんだ"と示せたのは良かったと思います」

――シングル「ビオラ」では作詞も手がけられました。

「難しかったけど、この歳になってもドキドキしたり緊張したりすることがまだまだいっぱいあるんだと、いい刺激になりました」

――いろいろなことにチャレンジされていますが、好奇心の源はどこから来るのですか?

「楽しいことには参加したいんですよね。何かあると『私もやってみたい!』って。楽しさに貪欲なのかも(笑)。自分の知らないことをちょこっとでも知るって、それだけで楽しいんです。だから今回も、入れ替わり劇が初めてでどうなるか分からないまま現場に飛び込んだけど、2人分楽しめました。町田くんとも近くなれたような気がして、やってよかったと思います」

20代は周りと比べて落ち込むことも


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――田町と同じくらいの時に宮崎さんも芸能生活をスタートされました。いきなりスターダムに駆け上がられて大変な事もあったと思いますが、改めて当時を振り返って見ると、どのように思われますか?

「最初は、"面白そう"くらいの気持ちで芸能活動を始めて。いざ、ちゃんと女優としてやっていくとなったときに、何の心構えもできていない、何の手段も持っていない、どうしよう......と(笑)。20代はそういう期間が続いたような気がしますね。田町もそうですが、自分は自分のはずなのに、どうしても友だちと自分を比べてしまったりして。同世代でもキラキラしている方を見て、『みんなと比べて自分は......』と落ち込んでしまう時期がありました。経験して、失敗して......を繰り返しながら少しずつ積み重ねて、30代以降にようやく自分らしさを出せるようになりました」

――当時は熊本の大学生から、いきなり芸能界に! 衝撃的だったことも多いのでは?

「最初に『週刊朝日』の表紙があって、カメラのコマーシャルがあって、TBSのドラマがあって......という流れでしたが、その一年間はプロダクションに入らずバイトみたいな感覚でやっていたんです。その後、もうちょっとやってみたいと思って初めて事務所に入ったのですが、その頃、テレビ局を歩いていると、『宮崎美子って芸能人にならないって言ってたのになっちゃうんだよねー』『やっぱり!』と噂話をしているのが聞こえてきて。それまでは学生バイトみたいなものだったから、周りも『頑張ってるね』なんて褒めてくださっていましたが、仕事となるとやはり見る目も厳しくなるんだ、と改めて気づかされました」

――「気持ちが動いてやってみることが大事」とおっしゃっていた宮崎さん。今、そしてこれから、やってみたいことは?

「今回は、すごくパワフルで痛快なおばあちゃん役ですが、いろいろなおばあちゃん役をやってみたいですね。そして、ゆくゆくは、縁側でお茶を飲んでるだけで何も言わなくていい、そんな雰囲気のおばあちゃんになりたいです」

いつまでも好奇心旺盛でワクワクといろいろなものに挑戦している宮崎さん。そんな若々しさが、パワフルなおばあちゃんと若い青年役の二役を説得力あるものにしているのかもしれません。

(取材・文/高瀬純)

【プロフィール】
宮崎美子(みやざき・よしこ)
1958年12月11日生まれ。熊本県出身。1980年、カメラのCMで話題となり、同年、TBSテレビ小説「元気です!」主演で本格デビュー。映画『雨あがる』(2000年)で「第24回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞、「第43回ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞。また知性派タレントとして、クイズ番組や雑学系番組でも活躍。2020年10月、芸能生活40周年を迎え、自身初のカレンダー『宮崎美子 40周年 カレンダー&フォトブックセット』を発売し、40年ぶりのビキニ姿は"奇跡の60代"と大きな話題に。2021年8月には、歌手デビュー40周年を記念した記念アルバム「スティル・メロウ ~40thアニバーサリー・アーカイブス」をリリース。

俳優・町田啓太さんが主人公のプロジェクト「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」、通称「僕ドラ」。大賞作品に主婦漫画家・大盛のぞみさんの作品が選ばれ、水ドラ25「ダメな男じゃダメですか?」(毎週水曜深夜1時放送 ※五輪期間中は1時10分放送)に! 2月16日(水)放送の第3話は?

第3話
アイドル宣言をした権太(町田啓太)は、オーディションを受け、一次審査を通過。二次審査ではユニークなダンスを披露し、会場を盛り上げるが、自己PRで嘘の経歴がバレてしまう!しかし権太の正直な言動で心動かされたよっしー(ゆうたろう)がまさかの行動に出てオーディションは思わぬ結末を迎える...。さらに権太はトイレ清掃のバイト中、とあるイケメンに声をかけられるのだった。一方、葛西(深川麻衣)もある決断をする。

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