高校時代も野球部に所属し、クラスでも人気者だった水口だったが、1年の冬に身長が163cmでストップ。モテなくなることと、大会でのプロフィールをスカウトに見られることへの不安から、出場時のアンケートで身長を172cmとサバ読み。とくに問題とならなかったことに味をしめた水口は、その後50m走のタイムや遠投の記録までもサバ読みしはじめる。
「厳しい高校だったので、記録が基準を超えないと使ってもらえなかった」と水口。50m走にいたっては「タイムの近い仲間を巻き込んでサバを読みあっていた」というエピソードに、客員研究員の沢口靖子は思わず「涙ぐましい努力」とコメントするが、「誤魔化したチーム」だったため、甲子園には予選落ちしてしまう。
一時期野球へのモチベーションが消えかかった水口だが、その後、のちに巨人で活躍する土田瑞起と出会い、当時放送されていたドラマ『ROOKIES』の市原隼人に感銘を受けたことをきっかけに、長崎を本拠とするプロ球団・長崎セインツへ入団。市原にちなんで身長を171cmとサバ読みし直す。
その後、埼玉西武ライオンズから念願のドラフト指名を受けた水口。しかし懇談会の席で出会ったコーチにサバ読みを疑われ、さらに後から入ってきた大型ルーキー・森友哉にも「絶対ウソでしょ」とイジられる始末。そんなある日、野球少年から届いた一通の手紙をきっかけに、水口のサバ読み人生は感動的な形で終焉を迎える。
次回は9月6日に放送。「厳格な家庭で育ったエリートアナウンサーだったのに、仕事も恋も全てを捨てて柿ピーのことだけを考えている人」が登場する。
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