世界遺産にある標高3000mを超える場所の「天空の吊り橋」とは

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岩山を登って目指す「天空の吊り橋」

北イタリアにある標高3000mを超すアルプス山脈の峰々。それらを含む「ドロミーティ」は、イタリアの世界遺産です。そこにある名峰の一つ「クリスタッロ」には、「天空の吊り橋」が存在しています。

標高約3221mを超える場所から見る景色は、まさに絶景です。

この橋を渡るために登山者は、まずリフトで山頂付近へ行ったのち、金具がついたロープなど特別な装備をつけます。山頂を目指す際、至るところにある鉄のワイヤーにそれを掛けて岩山を進むそうです。

クリスタッロで生まれたこの登山法は、「ヴィア・フェラータ(鉄の道)」と呼ばれ、スポーツとしても親しまれています。

ちなみにドロミーティには120もの登山コースがあり、そのうちの一つは7キロほどの長さ。初心者でも登山可能だそうですが、崖を登るだけでも中々のスリルがあります。

戦争で生まれた「道」がスポーツに

実は、このヴィア・フェラータが生まれたきっかけは“戦争”でした。
第一次大戦中、ドロミーティはイタリアとオーストリアの激戦の舞台でした。絶壁の岩山を効率よく行き来するために、イタリア軍がワイヤーを張ったり橋を架けたりしたそうです。

終戦後、その道は登山ルートとして整備され、登山家たちから愛されるスポーツに生まれ変わりました。

独特な地形と類稀なる自然美が認められ、ドロミーティは 2009年 世界遺産に登録されました。

壮大な景観と天空のパノラマを求め、ドロミーティには世界中の登山家が訪れます。


世界遺産

日曜よる6:00~

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