『SUITS/スーツ』を支えるナイス☆サブキャラたち – 海外ドラマ

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ニューヨークの大手法律事務所を舞台に、クールな弁護士たちが活躍するスタイリッシュ・サクセスストーリー『SUITS/スーツ』。ついにファイナルとなるシーズン9の日本初放送がWOWOWで好評放送中ということで、過去シーズンを思い返しながらファイナル・シーズンをさらに楽しむためのキャラクター紹介をしたいと思います。(※本記事は、同シリーズのネタバレを含みますのでご注意ください)

今回は、『SUITS/スーツ』の中心人物だったナイス・バディなハーヴィー・スペクターマイク・ロスの二人は何かとスポットが当たりやすいということで、二人とピアソン・ハードマン事務所を長年支えてきたナイスなサブキャラたちをフィーチャー!  ちなみに事務所名は何度も変わるので(笑)、本コラムではピアソン・ハードマン事務所で統一しています。

また、現在新型コロナウイルスの影響により撮影中断となり、放送を休止しているフジテレビ系列の日本版『スーツ』。こちらのキャラクターも併記していますので是非ご参照ください。

ナイス☆サブキャラ その1:ルイス・リット/リック・ホフマン

ピアソン・ハードマン事務所一筋の弁護士で、事務所のジュニア・パートナー兼アソシエイトの教育係として登場。吹替版キャストは横島亘、日本版に対応するキャラクターは蟹江貢(演:小手伸也)。

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アソシエイト時代から常にハーヴィーをライバル視しているが、実際にはハーヴィーに認めてもらい、友人になりたがっていた。シーズン当初はマイクをいじめる嫌な上司的キャラだったが、徐々にコメディーリリーフ的な役回りに。だが、金融系の案件ではハーヴィーよりも優れており、たびたびハーヴィーたちや事務所を救うことも。シーズン4ではついに事務所の代表となる。

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猫と泥風呂を愛し、ストレス発散に射撃場に通う。古典演劇やオペラ・バレエを好むが、舞台に立つことがトラウマだった。しかし、ドナの計らいでシェイクスピア劇に出演してトラウマを克服する。トラブルに見舞われると感情的になってしまい、見た目や行動的にもスタイリッシュとは無縁な存在だが、「リットしてやる!(YOU JUST GOT LITT UP!)」なんて名言やマグカップのグッズも発売されるなどのユニークすぎる愛されキャラで、ファンも多いはず。シーズン9では、紆余曲折のあったシーラとの関係と妊娠がどうなるか気になるところ。

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この魅力あふれるルイスを演じるリック・ホフマンは、1970年生まれでニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人の個性派俳優。大学を卒業後にロサンゼルスで俳優としてのキャリアをスタートし、デビューは1997年の『陰謀のセオリー』で、2000年前半には『デイ・アフター・トゥモロー』『ホステル』『セルラー』などの映画に助演として出演。ドラマには2000年に『The $treet(原題)』にて初メインキャストとして出演。その後は『サマンサ Who?』『ナイトライダー ネクスト』など様々な作品にゲスト出演し、本作でブレイクを果たした。

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TwitterやInstagramでは本作の共演者たちと仲の良い写真をアップしており、特にドナ役のサラとは仲の良いところを見せている。ちなみに、リック自身は猫アレルギーのために猫派ではなく犬派だそうで、2匹の犬を飼っており、Twitterにもたびたび飼い犬の写真をアップしている。シーズン9の後には『ビリオンズ』シーズン5に出演。本作で一躍人気者となり、これからの活躍に期待したい一人だ。

ナイス☆サブキャラ その2:ドナ・ポールセン/サラ・ラファティ

ハーヴィーが地方検事局で働いていた時に自分から売り込んで以来、彼の秘書を務める女性。吹替版キャストは行成とあ、日本版に対応するキャラクターは玉井伽耶子(演:中村アン)。

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仕事の同僚とは恋愛関係を持たない主義だったが、自分とハーヴィーが地方検事局を辞めた際に1度だけハーヴィーと寝てしまう。その後、彼女の優秀さを認めたハーヴィーがピアソン・ハードマン事務所に戻る際に、彼の秘書へというオファーを受けて関係を清算した。切れ者の秘書としてハーヴィーを長年にわたって支えながら、たびたびマイクやルイスたちの危機も救うなど事務所の陰の実力者。しかし、ハーヴィーをかばうために一度は自身のミスから事務所をクビになるが復帰。シーズン7では長年の功績をハーヴィーに認めさせ、秘書からCOO(最高執行責任者)になるという本作で最も成功した人物だと言える。

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ウィットに富み、なんでもお見通しな物怖じしない性格で人脈も広く、気むずかしいルイスとも友人関係を結んでいる。赤毛でハイブランドのワンピース・スタイルが似合うやり手の秘書。ルイスと同じく演劇や歌劇を好み、シェイクスピア劇に出演することもある。ルイス以上の射撃の腕前。

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地方検事局時代のハーヴィーと仕事の験担ぎとして始めた缶切りを使った儀式は実際に何をしているのか劇中では明かされていない。舞台女優の夢を諦めて秘書として働いており、ロンドンから来た弁護士のスティーヴンとは恋人関係となるが、私生活や過去はあまり語られない女性でもある。シーズン9では、ついに自分への真実の愛に気づいたハーヴィーとの結末が1番の見どころとなるのは間違いなし。

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ドナを演じるサラ・ラファティは、1972年生まれのコネチカット州ニュー・カナーン出身。イエール大学で演劇を学び、2001年に金融関係の一般男性と結婚して二人の娘がいる。映像作品のデビューは1998年のテレビ映画『Trinity(原題)』。数多くの舞台作品に出演しながら、『LAW & ORDER ロー&オーダー』『ブラザーズ&シスターズ』など数々のドラマにゲスト出演しているがおり、本作が初メインキャスト。ハーヴィー役のガブリエル・マクトとは20年来の大親友だそうで、本作で感じさせる二人の親密な関係はそんな付き合いからきているのかも。シーズン9後にはWOWOWでも現在放送中の『グレイズ・アナトミー』シーズン16で複数エピソードに登場する役柄を演じている。

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ナイス☆サブキャラ その3:レイチェル・ゼイン/メーガン・マークル

事務所でパラリーガルとして働くマイクが一目ぼれした女性。吹替版キャストは世戸さおり、日本版に対応するキャラクターは聖澤真琴(演:新木優子)。

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パラリーガルでありながら個室を与えられているほど優秀で、パラリーガルは自分にとって役不足だと思っている。父親のロバートは大手弁護士事務所の代表だが、親に頼らない自立した女性として描かれている。試験が苦手でロースクールに通うことをためらっていたが、マイクの助けを借りて試験に合格。事務所の仕事をこなしながらロースクールに通い、弁護士の資格を得る。

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職場恋愛に抵抗があり、当初はマイクを全く相手にしていなかったが、彼の魅力に惹かれ、マイクが経歴詐称を打ち明けたあとも変わらぬ愛情をそそいでいた......かと思いきや、ハーヴィーのクライアントで、かつてレイチェルと不倫関係だったローガンの登場で心が揺れ動いてしまうなど、本作全体を通してヒロインムーヴ全開な女性キャラだった。一方で、シーズン6でマイクが刑務所に入ったことで、ピンチとなった事務所のために活躍するなど成長した姿も見せてくれる。シーズン7ラストでマイクと結婚式を挙げ、彼と共にシアトルの弁護士事務所へと移籍することでニューヨークを離れる。

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レイチェルを演じるのは、英国王室のヘンリー王子とのロイヤル・ウェディングで一躍、世界中の注目の的となったメーガン・マークル。ロサンゼルス出身で、1981年8月4日という生年月日は、ハーヴィーのライバル女性弁護士スコッティ役のアビゲイル・スペンサーと全く一緒。ノースウェスタン大学で演劇を学び、クレジットに名前はないが1995年のドラマシリーズ『Married with Children(原題)』がデビュー作品。その後、『General Hospital(原題)』『新ビバリーヒルズ青春白書』『FRINGE/フリンジ』にゲスト出演。2010年には映画『リメンバー・ミー』に出演し、そのプロデューサーであるトレヴァー・エンゲルソンとは2011年から2014年まで結婚していた。

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英王室のヘンリー王子との結婚のため、シーズン7で本作を卒業して女優業も引退。そのため、本作以降の出演作品はない。シーズン9への出演に巨額の出演料でオファーされていたが、実現しなかったのはあまりにも残念。

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ナイス☆サブキャラ その4:ジェシカ・ピアソン/ジーナ・トーレス

ピアソン・ハードマン事務所の代表にして、常に自信にあふれていて冷静沈着、才色兼備なこれぞNYエグゼクティブ・ウーマンという女性弁護士。吹替版キャストは唐沢潤、日本版に対応するキャラクターは幸村チカ(演:鈴木保奈美)。

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マイクの経歴詐称を知った後も事務所の存続のために秘密にするなど、事所を守るためならどんな手段もいとわない剛腕さと、ハーヴィーの才能を見いだして一から育て上げるなど先見の明もある頼れる女ボス。初期構想の段階では男性だったが、製作総指揮のアーロン・コーシュによって女性に変更された。エレガントなジャケットスタイルやドレッシーなワンピースを華麗に着こなし、「同じ服は2度と着ない」と豪語するほどのおしゃれ番長でもある。

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不正を働いたことで事務所から追放した元共同代表ダニエル・ハードマンとはことあるごとに対立。また、製薬会社の社長で難病を患う元夫クエンティン・サインツとシーズン3で死別した際には、遺言執行人として彼の思いをくむ女性的な優しさも見せる。シーズン4から登場する証券取引委員会の策略で事務所に送り込まれたジェフ・マローンは恋人で、彼との関係と事務所の代表としての立場で揺れ動く乙女な一面も垣間見せた。シーズン6ではレイチェルが携わった案件を通して、かつて弁護士を志した理由を思いだし、事務所を辞めてジェフと共にシカゴへと移る。

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ジェシカを演じるジーナ・トーレスは、1969年生まれのニューヨーク出身で、両親はキューバ系。映画『マトリックス』シリーズのカズ役や、『エイリアス/2重スパイの女』『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』『エンジェル』『24-TWENTY FOUR-』『ハンニバル』『ウエストワールド』など数々の人気ドラマにゲストやメインキャストで出演。『マトリックス リローデッド』で出会ったローレンス・フィッシュバーンと2002年に結婚して娘を授かるが、2018年に離婚している。

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本作ではシーズン6でメインキャストから外れたが、シーズン7にもゲスト出演している。さらに本作のスピンオフで、シカゴでのジェシカの活躍を描く『SUITS:ジェシカ・ピアソン』では主役を務めているが、残念ながらシーズン1で終了してしまった。

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WOWOWプライムにて放送中の『SUITS/スーツ ファイナル・シーズン』では、今までどおりのハーヴィーの活躍やマイクの再登場など見どころ満載ですが、ナイス☆サブキャラたちを思い返したり、注目することで、さらに楽しめること間違いなしです! スピンオフの『SUITS:ジェシカ・ピアソン』(全10話)はU-NEXTにて配信中。

20200521-SUITS-key-dramanavi-1-00-view.jpg(文/豹坂@櫻井宏充)

Photo:『SUITS/スーツ ファイナル・シーズン』(c) 2019 Open 4 Business Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED./『SUITS/スーツ』©2020 NBCUNIVERSAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED. A DIVISION OF NBC UNIVERSAL/『SUITS︓ジェシカ・ピアソン』 ©2019 NBCUNIVERSAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED. A DIVISION OF NBC UNIVERSAL

 

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