都会と地方、それぞれの魅力
柴田の出身は富山県。「富山は羅臼昆布を食べる」地域であったことから、北海道は昔から身近な存在であり、今では柴田は羅臼昆布大使を務めているという。
北海道の町を歩きながら、「自分がもしこの町に生まれたら、好きだろうけど出ていきたいと思うだろうなと思いますね」と率直な感想を語った柴田。「自分がどういう位置にいるか分からないから、それを確かめたいと思うのが自分だと思う」と、大学進学をきっかけに18歳で富山を離れ、上京した自分自身と重ねて語った。
一方で、「だけど、ずっと都会で色んな仕事しているうちに、“大事な事ってどこにあるのかな?”っていうふうに思うと、故郷というか、都会ではない場所というのは実は自分たちにとっては本当に大事な所だと思います」と地方の魅力についても言及した。
ワハハ本舗が生まれた当初は…
柴田といえば、久本雅美や佐藤正宏らと6人で一緒に作った「ワハハ本舗」の舞台のイメージも強い。高校時代から演劇部に所属し、21歳で「東京ヴォードヴィルショー」に入団。その4年後に「ワハハ本舗」を作り、舞台一筋で「40年、走り続けてきた」と語る。
しかし、「ワハハ本舗」は最初から好調なわけではなかった。「演劇界からは“あんたたちは演芸でしょ”って言われて、演芸界からは“劇団でしょ”って言われて、ずっと隙間で生きてきた」と当時の苦労を明かした。
その後、「オリジナルの芸風」を大切にしながら活動を続けることで、今では唯一無二の劇団として知られ、柴田自身も舞台役者の地位を確立した。
舞台に目覚めた原体験
そんな柴田の舞台への想いの「原体験」は、高校時代にあるという。「高校1年生から2年生の時に、うちの街に旅の公演が来る」機会があり、「ちゃんとした劇場なんか無いですから、社会体育館みたいな所で機材運んで、とにかく手は足りないから衣装を運んだり、照明器具を運んだりお手伝いをする」経験をしたそうだ。
その時に「“ありがとう”って、劇団の人達が高校生の私たちとお話ししてくれる」ことが嬉しく、「きっとその経験がすごく自分の中に残ってる」という原体験だったよう。
そんな経験もあってか、「旅を周って、見せて歩くという行為が好き」だという柴田。「芝居っていうものは、その土地に行くからいい」という考えから、6年前には全国巡業を行い、北海道も訪れた。
柴田は、その時に出会った観客の男の子が記憶に残っているという。「その目がもう真面目で」「私たちみたいに1日パッと来ただけの人間にも、真剣な顔してる」のが印象的で、「こういう子たちは、昔の私かもなと思った」と高校時代の自分を思い出したそう。
「画面とか映画館ではない生のものっていうのは、やっぱり良い」「全然感動が違うと思うから、それが私たちの大事な仕事」であり、「土地土地に行くのは我々演者の在り方だ」と、改めて舞台の魅力を噛み締めた柴田。
「舞台の文化はずっとあるべき」であり、「繋いでいかないと」と舞台への想いを語った。
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