菜々緒&鈴木伸之が語る“夫婦あるある”「小さい積み重ねの方が、根が深い」

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菜々緒さんと鈴木伸之さんが夫婦役を演じる木曜劇場『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~)が、1月5日より15分拡大SPでスタートします。

「ルパンの娘」シリーズで知られる横関大さんの最新作を実写化する本作は、現代に生きる“忍者の末裔”である草刈蛍(菜々緒)と草刈悟郎(鈴木)が、表と裏の顔の二面性を持ち併せて織り成す忍者×夫婦ラブコメディ。お互いの正体を知らずに結婚し、秘密を抱えたまま生活する2人が、やがては究極の選択を迫られます。

心がすれ違ってしまった夫婦間のバトルや、忍者としてのアクションシーンも満載の撮影に臨む菜々緒さんと鈴木さんに、お互いの印象や作品への意気込みを聞きました。

――オファーを受けたときのお気持ちは?

菜々緒:私は占いによく行くのですが、前世を聞くと必ず「魔女」か「忍者」と言われるんです。なので、「いずれ忍者の役が来るのかな」と思っていて、今回バッチリいただけたので非常に嬉しいです。もしかしたら昔やっていたかもしれない忍者を演じるというよりは、“その忍者を生きる”“今まで通りにやる”みたいな気持ちで臨めたらいいなと思っています(笑)。

鈴木:原作の小説を拝見したら、冒頭に「忍者が世田谷区に多く住んでいる」「郵便局勤めが多い」と書かれていて。初めてこの座組のスタッフさんとお話させてもらったとき、リアルに忍者の末裔が郵便局に勤めて暮らしているのかな、と思いながら話を進めていたら、どうもかみ合わなくて……そしたらフィクションだったっていう(笑)。それくらい忍者に対する知識がないところから入っているんですけど、(現代の)忍者を題材にした作品はきっと今までになかったですし、自分がどう表現していけるのか、挑戦できるありがたい機会だなと感じています。

――演じる役柄について教えてください。

菜々緒:「甲賀」という自由で女忍者も活躍する派閥で育ってきていて、すごくしっかり者です。だからこそ、悟郎さんのだらしないところにちょっとイラッときたりするので、そういう夫婦間での蛍や、忍者でいるときの蛍の表情を丁寧に演じていきたいです。

鈴木:悟郎はすごくズボラで、おおらかで、ご飯をボロボロこぼしたり、好きにゲームをしていたり、あまり奥さんのことを考えているようなタイプではないんです。そんな2人が出会って、どういう夫婦生活を送っていくのかもドラマの大切なテーマになると思うので、菜々緒さんと一緒に大事に演じていけたらいいなと思っています。

――演じる役に共感するところはありますか?

菜々緒:「共働きなのに、なんで私だけ家事をしないといけないんだろう」みたいなところは、昔ながらの日本の風習がまだ根付いていて……というのも、悟郎自身が男性優位な「伊賀」の一族で育っているからで、そういった時代背景にも踏み込みながらストーリーが展開していきます。本当に小さなことですけど、トイレは座ってしてくれないし、電気をつけたらつけっ放し、冷蔵庫のドアも開けっ放し。浮気とかそういう大きいことではなくて、「小さい積み重ねの方が、根が深いんだ」という台詞があるんですけど、人間関係って全部そうだよなと。“奥さんとして”というよりは、“人として”共感する部分がこの作品はたくさんありますね。

鈴木:僕もあまり細かいことを気にするタイプではないので、「それくらいいいじゃん」と思ってしまうところもあるし、ちょっと悟郎の気持ちもわかるなっていうのもあるんですけど……トイレに関しては、座ってする派なので「なんでそんなに立つことにこだわってるんだ?」と思いますけどね(笑)。「掃除するのは私なのに!」と言われたら、いや本当にその通りだなって。でも、僕が演じるのは座ってしないタイプの人間なので、そういう一つひとつの悟郎の気持ちを自分の中でしっかり咀嚼して演じていきたいです。

――お互いの印象についても聞かせてください。

菜々緒:礼儀正しくて穏やかな印象を持っていたんですけど、実際にお会いしてもすごく温かく迎えてくださって。やっぱり現場は人対人(ひとたいひと)の雰囲気が大事で、緊張してお芝居に臨むよりは、打ち解けて穏やかな気持ちでお芝居できるほうが嬉しいので、鈴木さんでよかったなとすごく思っています。

鈴木:以前の作品(ドラマ『HEAT』/2015年)はそんなに同じシーンがなかったので、今回一緒にやらせていただけることがすごく嬉しいですし、作品や菜々緒さんの力になれるように頑張らないといけないな、という気持ちです。菜々緒さんは強い役のイメージもあると思うんですけど、僕の中では真逆で。ものすごく優しくて、おおらかで、空気を大事にしてくれる。身を預けて、「僕は僕で自分の役に一生懸命向き合っていいんだな」と思わせてくれる方です。

――忍者にはどんなイメージがありますか?

菜々緒:頭脳も体力もすべて鍛え上げられていて、臨機応変にいろんなことに対応できるようなイメージがあります。アクションも俊敏に、スマートに。力技でねじ伏せるというよりは、華麗に巧みにやっていくイメージがあるので、そういう美しさを大切にして、ふだんの歩き方だったり、自転車の漕ぎ方だったり、日常生活でもちょっと忍者っぽさを意識しながら演じていきたいです。

鈴木:僕は小さな頃に遊んだ手裏剣だったり、回転扉だったり、“忍者ごっこ”で思い浮かぶようなイメージでした。でも、いろいろ調べていくうちに縁の下の力持ちというか、功績を残した人を裏で支えてたのは忍者の存在なのかなと思うようになったので、この作品も見てくださる人たちの支えになれるような作品にしていけたらいいなと思います。

――忍者役ということで、トレーニングは増やしましたか?

菜々緒:今のところはないんですけど、蛍はランニングをするシーンがあるので、フォームをしっかり習って、準備を進めたいなと思っています。

鈴木:僕は、蛍さんが外に出かけた後にひっそりとトレーニングするようなシーンがあるんですけど、衣装合わせのときに「逆さ吊りになって腹筋できる?」と言われたので、すぐに「できないです」って(笑)。まだ僕もそんなに準備をしているわけではないですけど、やっぱり忍者ということで鍛えるところは鍛えていかないとまずいな、そして、断る勇気もしっかり持っていこう、という感じです(笑)。

――最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

菜々緒:“恋愛あるある”や“結婚あるある”がたくさん詰まっていますし、お互いに正体を知らないまま結婚してしまった「伊賀」と「甲賀」の2人の忍者がどうなっていくのか。その“忍者サスペンス”のようなところを含め、男性にも女性にも、どんな年齢層の方にも楽しんでもらえる共感エンターテイメントになっていると思います。日本人だけでなく、海外の方にも楽しんで見ていただける作品になるんじゃないかなと思うので、一生懸命がんばります。

鈴木:正反対の2人がどう日常生活を送っていくのか。そして、裏で動いてる忍者というテーマがどう描かれていくのか。その2つの軸がこの作品ではすごく大事だと思うので、よりおもしろく、緩急のある作品にしていきたいです。

(取材・文:nakamura omame)

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