毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和！」(毎週月～木 午前9時26分～放送中)から、イラストレーター／防災士の草野かおるさんに「100均グッズでできる防災」についてお話をうかがいました。
100均グッズで防災
災害に対する備えは万全ですか？ 高価なものを買いそろえなくても、100均グッズや家にあるものでも、使い方次第でしっかり防災ができます。
【ライト】
停電など非常時の灯りは、両手が使える「ヘッドライト」がオススメ。家族の人数分用意し、1人1つ、頭に着けるだけではなく首から下げて使用します。
こちらが、各100円均一ショップの様々なライトを試した草野さんのイチオシ。ポイントは、歩く時には足元を、調理や作業する時には手元をピンポイントで照らすなど「ライトの角度調整ができること」と、災害時はボタン型のリチウム電池などは入手しにくいため「普通の乾電池が使用できること」。
【簡易コンロ】
「プランタースタンド」と「ステンレスのざる」で「簡易コンロ」が完成！ ざるに炭を入れて火をおこし、「あみ」を敷けば、食べ物を焼いたり温めたり、お湯を沸かしたりできます。ただし、使用は屋外限定！
炭がない場合は、燃やせるもので代用。牛乳パックはロウが塗ってあるので、しっかり長く燃えます。
【ヘルメット】
災害時に頭を守る「ヘルメット」は、「タオル」と「ステンレスのボウル」と「風呂敷」で完成！ 薄手のタオルを畳んで頭に乗せ、ボウルを被り、上から風呂敷やスカーフなどで固定します。
【転倒防止＆滑り止め】
地震の際に怖いのが、家具などの転倒によるケガや被害。本棚、食器棚など家具の下に「転倒防止プレート」をはさみ、棚には「滑り止めシート」を敷いてから物を並べます。さらに、家具の上部に「滑り止めシート」を敷き、天井までの隙間を「ダンボール」でしっかり埋めることで転倒防止に。
ダンボールの中身は、万が一落ちてきてもケガのないよう、あまり重くないものを。災害時に人間用のトイレとしても使用できる「ペット用トイレシート」や、かさばるトイレットペーパーやティッシュペーパーなどを入れておくのがオススメです。
災害時に大活躍！ラップ七変化
「食品用ラップ」は、おにぎりを握ったり、食器に敷いて洗い物をなくすなど食品に使用するだけでなく、様々な用途で活用できます。最低3本はストックしておきましょう。
十字に重ねたラップで手をくるめば「手袋」に、ケガをした時には「包帯」や「三角巾」代わりに。さらに、ラップを伸ばしてねじると「ひも」に、ひもを3本三つ編みにすると「ロープ」にもなります。
ラップ越しでもスマホの操作可能なので、スマホを包めば防水対策に。火山噴火の際には、故障の原因となる火山灰から守るためにもスマホのラップ包みは必須！ また、普段の生活でも、スマホでレシピを見ながら料理する時などに便利です。
さらに、臭いの問題でも活躍。災害時はゴミの収集も止まります。ポリ袋は臭いを通しますが、ラップで包むと臭いを防ぎます。携帯トイレや臭いの気になるゴミは、ラップでぐるぐる巻きにして臭いをシャットアウト！
また、「キッチン用ポリ袋」も、トイレや手が汚れる作業の際に手袋として使用したり、袋の中にご飯と乾燥ワカメを入れておにぎりを握るなど、様々な用途で活用できます。
この他にも、草野さんの著書「おうち避難のためのマンガ防災図鑑」（飛鳥新社）には、防災のアイデアを多数掲載。かわいいイラスト入りで、わかりやすい！ まさかの時に備えて、できることから始めましょう。
※記事内のイラスト提供：草野かおる「おうち避難のためのマンカ防災図鑑」（飛鳥新社）
取材協力: イラストレーター／防災士 草野かおるさん。PTAや自治会を通して防災活動に関わったことを活かし、東日本大震災をきっかけにブログで防災に関する情報を発信。2018年、防災士の資格を取得し、防災についての講演を行い、テレビ・ラジオへの出演も。著書に、累計20万部を超えるベストセラー「おうち避難のためのマンガ防災図鑑」（飛鳥新書）、「激せまキッチンで時短！簡単！ムダなしごはん」(ぴあ)など。
オフィシャルホームページ
「なないろ日和！」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月～木曜9時26分からのOAも要チェック！
（取材・分／舟桂子）
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