思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男・中越チカラ(松本)が、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションがひとつのコミュニティとなって強い繋がりを持っていく様を描く、社会派ホームコメディ。
松嶋が演じるのは、中越一家のお隣・404号室に住む道尾頼子(みちお・よりこ)。引っ越してきたばかりのチカラにゴミ置き場の場所を教えてくれるなど、優しく世話好きな女性だが、どうやら占いにハマっているらしく、常に“今日のラッキーカラー”の服を身にまとっている。全身が黄色、時には赤と、いつもド派手な服装でチカラたちの前に現れる彼女も、なにやら悩みを抱えている様子で……。
ビジュアルが強烈で個性的で、派手な色味の服装だけでなく髪型や言動なども、松嶋のこれまでのイメージを覆す、新たなキャラクターとなっている。
主人公のチカラを演じる松本とは、連続ドラマでは3回目の共演。ある時は姉と弟、そして、ある時は探偵社の社長と新人探偵という関係性を演じてきた2人が、今作では、どんなやりとりを見せてくれるのかに注目だ。
そして、本作の脚本を手掛ける遊川和彦とも縁が深い松嶋。社会現象を巻き起こした連続ドラマ『家政婦のミタ』をはじめ、『魔女の条件』や『GTO』など、これまでに数多くの大ヒットドラマを世に送り出してきた松嶋×遊川が、またも衝撃作を生み出すことに!?
<松嶋菜々子 コメント>
気づけば、遊川さんの作品に多く出演させていただいていることをあらためて実感し驚いています。これまでも個性のある役を演じてきましたが、今までと道尾頼子との違いは、自分にない要素です。監督からのリクエストは、「自分に役を寄せるのではなく、真逆を意識してやってみてください」という事ですが、それは難しく、日々試行錯誤しながら取り組んでいます。
共演者の皆さんも監督から“意外性”をリクエストされているそうなので、モニターで皆さんの演技を楽しませていただいています。今作は、そんなキャストの皆さんのイメージとは異なる“意外性”が見どころのひとつ。特に、かっこいいイメージの松本潤さんの“ギャップ”。脚本を書かれた遊川和彦さんがチーフ監督としてイメージを大切に丁寧に撮られているので出来上がりがとても楽しみです。
『となりのチカラ』も、これまでの遊川さんの作品のように、追い詰められている状況をただハッピーエンドに解決するのではなく、小石を投げて波紋をよび、自然と次のステージへと向かわせる。そして、そこに反応するそれぞれの人間性をリアルに描く、遊川さんならではのドラマになっています。
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