【ネタバレ】『春の呪い』第1話、ラスト1分、思いもよらない恐怖が!

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『このマンガがすごい!2017 オンナ編』第2位に輝いた、小西明日翔の初連載作「春の呪い」が、髙橋ひかる主演で実写ドラマ化。5月22日にテレビ東京系で放送開始した。最愛の妹を亡くした夏美(髙橋)が、亡くなった妹・春(桜田ひより)の婚約者・冬吾(工藤阿須加)を好きになっていき・・・幻影として姿を現す妹との奇妙な三角関係が描かれた、情念と衝撃のラブストーリーだ。物語の冒頭、夏美は妹の婚約者を好きになっていく自分を「いけない姉」だと懺悔。「ごめんね、春。私、もう戻れない・・・」というモノローグが、これからの不穏な展開を匂わせ、物語に惹きつけられる。

時は2009年春、幼い夏美は葬儀場にいた。夏美の隣には父・浩司(飯田基祐)、そして最愛の妹・春の姿が。夏美と春は母・京子(近藤奈保希)と死別し、その葬儀に参列し列席者を見守るなか、女性の影をちらつかせる父を夏美は軽蔑、妹の春をただ一人の家族として生きていこうと心に誓う。そんななか、葬儀の参列者のある女性(高島礼子)が、夏美と春を、まるで品定めをするかのように見つめていて・・・。去り際に、小声で何やら血縁の話を口にするその女性が、ふと口にした「妹のほうよ。品がある。ふさわしい」という言葉が、意味深に、そしてどこか不気味に印象づけられた。

時は過ぎ、物語は2019年冬へ。年頃になった夏美と春は父から、大財閥・相馬一族の分家・柊家の申し出で、柊家の三男・冬吾と会うことに。それは「相馬の血を守りたい」と言う冬吾の母・聖美(高島礼子)が仕組んだ"お見合い"だった。夏美と春も柊家同様、分家で、相馬本家の血を継ぐ者。それゆえに、聖美は冬吾と春を結婚させようと思っていたのだ。"お見合い"だと知り、思わず春の手を握り、守ろうとする夏美。そんな夏美は、一足早く支度を終え、妹・春の部屋へ。セーラー服姿でドレッサーの前にいる春を見て、夏美は自分が着ていた緑色のワンピースを春に着せ、自分は違う服で向かうことに。そんな春に対する様々な気遣いが、夏美の春への愛情の深さを物語る。それはどこか過保護のようにも思えるが・・・。

柊家の食事会で聖美の顔を見た夏美は、それが母の葬儀で自分たちを見ていた女性だと分かり、ハッとする。春を一目見た時から気に入っていた聖美は、夏美と春に会う前に、冬吾に「妹の方よ」と念を押して食事会に臨ませるほど、春に執着。だが、冬吾は実は夏美の方が気になる様子だった。

食事会の後、春は柊家に見初められて、冬吾の婚約者になることに。父と継母、春との4人の夕飯の席を早々に立つ夏美は、父から、春だけに目を向けられたことが気に入らないのかと指摘される。夏美はもちろん否定するが、「妹から奪おうなんて考えるな」という父の心無い言葉に怒りをあらわにし、情緒不安定になり、継母にもひどい言葉をかけてしまう。その場を後にし、自分の部屋に戻った夏美はやり切れない思いで、「奪われるのは私の方よ。春をとられちゃうのは」とベッドにふさぎ込む。そして、母が亡くなって間もない頃に、春と一緒に住もうと約束したことを思い出していた。春を想う夏美の切なさに、その春を奪われそうな夏美の不安も絡まり、胸を締めつける。

2020年春、高校を卒業し大学に進学した春は、冬吾との交際を本格的にスタート。出会いはお見合いではあったが、春は冬吾とのデートにも前のめりになるほど、冬吾を好きになっていた。そのデートで、春は夏美がバイト先でもらったプリペイドカードを冬吾にプレゼント。「姉は独り占めするのが苦手なタイプで、みんなと分け合いたい人なんです」と言葉を添えて。夏美の話に反応する冬吾。春を大事に扱う冬吾だが、夏美のことも、どこか気になる様子で・・・。姉妹との今後の三角関係を思わせる描写にドキドキせずにはいられない。

その日の夜、夏美が春の部屋のドアを開けると、冬吾と一緒に撮った写真を見て、幸せをかみしめた。春が自分から離れていくことを寂しく思う夏美。年を重ねても一緒に住むという夢を見ていたほどの2人だったからこそ、夏美の心はぽっかりと穴が空いたような気持ちに。夏美の姿に気づいた春に、夏美は2人でお茶をしようと誘うが、春は冬吾に一緒に連れて行ってもらうことを提案。そして春は部屋のドアと鍵を締め、「お姉ちゃん、もう、のぞかないでね」と優しく伝えるのだった。

春と2人きりになりたかった夏美は、自分の部屋で気持ちのモヤモヤがぬぐえなかった。自分の気持ちが分からないまま、春や家族と映った写真を見つめながら、「春は大人になったの。春は幸せになる。(中略)祝福してあげなくちゃ」と自分に言い聞かせる夏美は、やっぱり"いい姉"にしか見えないのだが・・・。夏美が見ていた、白いワンピース姿の美しい春の写真が意味深に画面に映し出される。その写真が、まさか春の遺影になるとは!

棺に横たわる春は、本当に眠っているかのように美しく・・・。そんな春の棺から離れられない夏美を、父と継母が見守っていた。春の手を握り、「帰ってきて」と涙する夏美・・・すると突然、春が夏美の腕をつかみ、目を見開き、「お姉ちゃんに冬吾さんは渡さない」と話しはじめたのだ!! 父と継母は驚いて、その場から立ち去り、腕をつかまれた夏美は棺の中に引きずり込まれ...!?

夏美と妹・春の絆が描かれるも、突如、春の"死"と"情念"が映し出され、ラストで一気に恐怖のどん底に突き落とされた第1話。春と冬吾がデート中に撮った写真を、冬吾が見ていた時、ふと2人の後ろにある人物がいることを発見。それは、何と夏美の姿で・・・。そんな夏美の姿に、春も気づいていただろうか・・・。夏美に春が言った「のぞかないでね」という言葉が、この写真のことを指していたとしたら・・・なぜ、夏美は春と冬吾のデート現場を見ていたのか、謎が残る。

そして、春の婚約者である冬吾の心模様も気になるところ。一方、春を気に入った冬吾の母・聖美は、春よりも、相馬財閥の血縁であることにこだわりがあるようで・・・。そして、最大の謎は春の死と、タイトルになっている"春の呪い"。これから夏美の身に起こる恐怖体験を予感させるかのようなラストに、今後の展開が気にならずにはいられない!

様々な思惑、予期せぬ展開が入り乱れるなか、第2話はどんな展開を見せるのか!?  お見逃しなく!

(文/小松加奈)

【第2話(5月29[土]放送)あらすじ】

若くしてこの世を去った最愛の妹・立花春(桜田ひより)の葬儀で、「すぐ春のところに行くから」と声をかける立花夏美(髙橋ひかる)。ところが、亡骸の春が「冬吾さんは渡さない」と訴える幻影を見てしまう。「私が冬吾さんを奪うなんて・・・」と訝しむ夏美に、柊冬吾(工藤阿須加)から信じ難い相談が持ち掛けられる。「春の代わりに結婚して欲しい」と。夏美は当然断るが、その直後、自分でも思いも寄らない提案を口にしていた・・・。

◆番組情報
サタドラ『春の呪い』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて毎話独占先行配信。

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