【ネタバレ】『ドラゴン桜』家庭問題も解決する桜木の手腕!伝説の教師も

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「懐かしい」と思った人も多いはず! 16年前に見た伝説の数学教師が登場するなど、今回もエンタメ学園ドラマらしい展開を見せた『ドラゴン桜』第4話。勉強法に親問題、そして瀬戸(髙橋海人)の家の借金と、桜木先生(阿部寛)の手腕が発揮された回だった。

まずは今の時代らしくスマホのアプリ「スタディサプリ」で東大専科の生徒たちは超効率的にお勉強。また、東大専科の生徒たちにプレゼントされた「バカ」と書かれたハチマキもキーアイテムだ。解けない問題にぶつかるたび巻かなければならず、水野は「努力の原動力はポジティブ感情よりネガティブ感情のほうがパワーが強いの」と言っている。確かにこれは納得できそうだ。人の防衛本能は強い。恥ずかしさから自分を守るためなら必死になれる。勉強に慣れてない生徒にとって、かなり効率的なハチマキとなるだろう。まぁ、水野は得意げに言っていたが、記念すべき最初の「バカ」はちまきを巻いた生徒は水野だった。「バカ」はちまきを巻かれ、制服姿で不服そうな顔をする長澤まさみはとっても可愛らしかったのである。

そんな中、あの伝説の教師が登場する。そう、2005年放送の第1シリーズにも出ていた伝説の数学教師、柳鉄之介(品川徹)である。白髪交じりの長い髪にヒゲ、服装も言葉使いも竹刀を振り回すところまで当時のまま。なお、前作で水野に「バカ」はちまきを授けたのはやなぎだった。かつての恩師と先生の再会に胸が踊ってしまう。

そして柳の勉強法といえば、相も変わらずスパルタ形式。小学校2年生の問題からやり直して「詰め込みこそ真の教育である」というスタイルは変わらない。3分で100問の小学校2年生の算数問題を何回も繰り返して、感覚で問題を解けるまでもっていく"数の暗黙知"を徹底的に鍛え直していくのだった。

一方、菜緒(南沙良)と天野(加藤清史郎)の母親が、東大受験のために勉強していることを知り学園に乗り込んでくる事態に。藤井(鈴鹿央士)が「バカ」はちまきを巻いた写真をSNSでアップしていたこともあり、その勉強方法に意義を申してきたのだ(どんだけ嫌なヤツなんだよ、藤井!)。うちの子が東大になんて受かるわけない。そんな母親たちに桜木は「受験にとって一番の敵はどうせ受からないという先入観。固い考え方なんです。そしてそれを一番植え付けるのは親なんです。ご自分のお子さんを信じてあげられますか?」と説得。そんな2人の母親に出した「東大合格必勝法 家庭の10か条」がこちら。

1 一緒に朝ごはんを食べること
2 何か1つでも家事をさせること
3 適度に運動させること
4 毎日同じ時間に風呂に入らせること
5 体調の悪いときは無理をさせず、休ませること
6 リビングはいつでもかたづけておくこと
7 勉強に口出ししないこと
8 夫婦仲良くすること
9 月に一度家族で外食すること
10 この10か条を父親と共有すること

普通のことのよう見えるが、これがとても重要なのだ。子どもにプレッシャーを与えないためには家庭を非日常空間に変えず、家族の日常を大切にすることが、この10か条に秘められた意味。受験を控えた子どもの親にはとっても参考になりそうな10か条である。まぁ、ここに楓(平手友梨奈)の母親がいないことが気になるが、そこはまた今後、一波乱ありそうな予感。

最後は瀬戸の家庭問題だ。亡くなった親が残した借金がどうしても返せず、すぐ返すつもりで金融会社から借りた金額は100万円。それが膨れ上がり、今では嫌がらせを受けている始末。「他人に迷惑をかけたくない」という瀬戸は「専科のみんなには黙っといてくれ。勉強の邪魔はしたくない。お願いします」と言って頭を下げる。というか、1話で出てきた悪者っぽい瀬戸は完全になくなってしまった。めちゃイイヤツじゃん!そんな瀬戸の思いが桜木の琴線に触れたのであろう。

結局、桜木は非合法行為の証拠を金融会社に出して業務停止をちらつかし、借金問題は無事解決。最後に「瀬戸、もっと人を頼れ!」と桜木は言っているが、これ実は勉強でもとっても大切なこと。原作でも成績が上がる人は利用できるものは利用して結果を出すと言っている。利用という言葉は狡猾でずる賢いというイメージがあるが、そんな意味だけではない。すでにあるものを使って役立てるという意味もある。他人に迷惑をかけたくないという気持ちも分かるが、高校生は未成年。目標のために大人に頼って、自分のために役立てることは決して悪いことではない・・・と筆者は思う。高校受験だけでなく、いろいろな意味で生きていくために必要な含蓄が『ドラゴン桜』に詰まっていると気づかされた。

はてさて、次回の予告は藤井とのリベンジマッチ!東大専科の活躍に期待したい。

(文・MAIMAI/イラスト・たけだあや)

【第5話(5月23日[日]放送)あらすじ】

東大専科は桜木(阿部寛)が招いた特別講師・柳(品川徹)による数学のスパルタ授業が行われていた。
一方、専科の生徒との勝負に負けた藤井(鈴鹿央士)は苛立っていた。一人追い詰められ、殺気立った様子の藤井を案じた理事長の久美子(江口のりこ)は、東大専科と一流大学コースで再度勝負することを桜木に提案する。
勝負は2週間後。国・数・英の3教科を大学入学共通テスト形式で行うことが決まった。負けた方のクラスは即廃止だ。水野(長澤まさみ)は実力の差があり過ぎると訴え、高原(及川光博)も専科にハンデを提案するが、桜木は「その必要はない」と言い切る。
桜木が藤井に対抗する新たな勉強法として打ち出したのはまさかの"ゲーム"!?そして、東大専科に5人目の生徒がやってくる・・・。

◆放送情報
『ドラゴン桜』
毎週日曜21:00からTBS系で放送中。
地上波放送後、動画配信サービス「Paravi」で配信される。
2005年放送『ドラゴン桜』も配信中。

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